「大ローマ展」
先週末は、3連休でしたね。
この3連休に、愛知県美術館で開催されている
「大ローマ展」に行って来ました。
題名の通り、古代ローマ帝国に関する展覧会となっています。
今回の展示は、ローマ帝国の長い歴史の中から、
帝国の礎を築いた、初代皇帝のアウグストゥス帝と、
噴火により埋まった悲劇の都市・ポンペイに
焦点があてられていた内容となっていましたね。
- ポンペイの壁画、当時の様子を映像で再現
ポンペイについては、ポンペイの家々で
実際に使われていた壁画の展示がありました。
家で使われていた壁画だけに、
非常に大きく、輸送は大変だったと思われますね。
壁画の実物を見るだけなら「大きいなぁ」と
言った感想だけで終わってしまいそうです。
しかし今回の展示では、壁画が使われていた
実際の家々の様子を再現した映像フィルムが、
会場内で放送されていましたね。
この映像を見ると、ポンペイの家々が豪華であったこと、
及び家々で使われていた壁画が、家の周りの自然と
上手く調和させたものだったということが、認識出来ますね。
壁画の展示を上手く補足した、良い内容の映像だったと思いました。
また、座って見ることが出来るため、
良い休憩にもなりますよね…(笑)美術館での鑑賞って、
基本的に立ちっぱなしになりますから。
- 凄腕の政治家、アウグストゥス帝
アウグストゥス帝については、
館内の説明資料を読むだけでも、
凄腕の政治家であったことが、理解出来ますね。
養父のカエサルは、自らへの権力集中を図る過程で
反対勢力に暗殺されてしまいます。
アウグストゥスは父の遺志を引き継ぎ、
それまでの共和制体制を建前上は尊重しつつも、
実権はしっかり、自らに集めていますよね。
勿論、その行動を周りに納得させられるだけの、
政治家としての実績も上げています。
このアウグストゥス帝やその家族の、
大理石の石像の展示がありました。
今回展示されていた「アウグストゥスの坐像」は、
重さが3トンあるそうですね。
さすがに大きく、迫力がありました。
- 世界史を学ぶ学生さんの、参考にもなりますね
特別展示として、「アレッツォのミネルヴァ」
彫刻像の展示もありました。こちらは、
修復されたばかりのため、像にはツヤがあったりして、
製作が古代ギリシャ時代という、
年代を感じさせなかったですね…(笑)
その他の展示品としては、帝国の財力を象徴するような
金の指輪や装飾品などがありましたね。
展覧会全体を通じて、「ローマ帝国の内容、様子」が、
よく解るような展示になっていました。
世界史を勉強する学生さんとか、
参考になる展示になっていたかと思います。
本物の展示物を見ることで、イメージが掴みやすくなり、
その結果として、理解が進みそうですよね。