「新しい太陽系」(はてな年間100冊読書クラブ 74/100)

新しい太陽系―新書で入門 (新潮新書)

新しい太陽系―新書で入門 (新潮新書)

  • 「太陽系入門」と言える感じの本ですね

最近は、天文学の分野の本を読むことから
すっかり離れてしまっています。
ただ、昔は星を見ることが好きだったこともあり、
今でも関心はあります。
ただ、本を手に取って読んでみたのは
久しぶりって感じですね。
私は大学が私大文系卒業、ということもあり
まして現在、社会人ともなると、
理系分野に触れる経験が非常に少なくなってしまいます。
この本は、そんな素人の私にとっても、
解りやすく太陽系の天体について、解説していますね。

  • 天文学で出来ることは、観測することだけですね‥

惑星は、水星・金星・地球・火星の「地球型・岩石惑星」と
木星土星天王星海王星の「木星型・ガス惑星」に
大きく分けられることなど、
「そういえば昔図鑑とかで見た記憶があるな‥」
と思わせる、惑星についての解説が書かれていました。
当たり前のことですが、太陽系の惑星は
皆太陽の影響を大きく受けていることが、
よく解りました。金星や火星と違って、
地球だけに水が残り、生物が誕生した理由もよく解りました。
改めて、宇宙って神秘的で、
果てしないものだなと実感しました。
また、この本の著者は、冥王星を惑星から
降格させるか否かの議論にも関わったそうですね。
また、この本を読んで、天文学者って大変なんだな、
と改めて実感しました。例えば物理や化学なら、
自ら実験を行ったりして、論理の正当性を確かめることが出来ます。
しかし、天文は観測することしか出来ないですからね。
観測結果だけで、解釈する必要があります。
もっともその解釈も、思いつきだけでは当然ダメで、
しっかりと理論で裏打ちされている必要がありますね。