「地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」」(はてな年間100冊読書クラブ 22/100)

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

  • 興味を引くタイトル、つい手が伸びてしまいます‥

名古屋の書店・丸善のビジネス書コーナーに、
この本は「一押し」のような形で沢山並べられています。
地頭力」って何?「フェルミ推定」って何?
という感じで、通行人の興味を引くタイトルになっています。
私も興味を抱いて、手にとってしまいました。
まさに著者の思う壺って感じでしょうか‥(^^;)

  • 地頭力」とは、「知識・記憶」とは違って‥

さて、「地頭力」とは何か‥この本によると、
「創造的なことを、考える力」というところでしょうか。
この本では、「知識・記憶力」と「対人感性力」と並んで
地頭力」が重要であるとしています。
はぅ〜、「知識・記憶力」だけに磨きをかけて(笑)
私大文系に進んだ私にとっては、一番苦手な分野って感じですな。
受験生時代は「考える前に、とにかく暗記する」という
勉強姿勢でしたからね(笑)
この本では、そんな私のような人間は、
「コピペ族」と呼ばれて一刀両断されています‥(笑)
私も、グーグルを使って(ググッて)答えを見つけるのが
好きなタイプですからね、まさに「コピペ族」ですなぁ‥(^^;)

さてその「地頭力」ですが、本書では「地頭力」は、
「結論から考える 仮説思考力」
「全体から考える フレームワーク思考力」
「単純に考える 抽象化思考力」の3点から、
成り立っているとしています。
‥ってこれは、つい最近まで苦しめられていた(笑)
クリティカル・シンキング」の考え方と同じですよね‥(^^;)
「考えて仮設をひねり出せ」とか、
散々先生に言われたような気が‥(^^;)
フレームワーク思考力」のところでは、
ロジックツリーとか、「モレ無くダブリ無く」のMECE
もクラスでは出てきました。ということで、
私にとっては、まだ最近学んだばかりの
内容ということもあって、すんなりと頭に入ってきました。
なるほど、「地頭力」や「クリティカルシンキング」は、
コンサルティング会社のようなところでは、
当たり前、出来て当然という感じなのですね。

この「地頭力」を鍛える手法が「フェルミ推定」だそうです。
その「フェルミ推定」とは、「日本全国に電柱は何本あるのか?」
といった、知識だけでは答えを導けないような問いに対して、
回答を導き出すためのプロセスを問うやり方だそうです。
この問いは、コンサルティング会社やマイクロソフトなどの
入社試験にも使われているそうですね。
地頭力」は、生まれつきの才能ではなく、
鍛えることが出来るとしてあるのは、救いになるでしょうか。
もっとも、似たようなクリティカル・シンキング
講座を受講した私は、「考え方は解るけど、
それが実際に実行出来るか否かは、別だなぁ」
ということを、現在改めて実感しています‥(^^;)
知識偏重、スパッと一直線に答えを見つけにいくような
私にとって、「立ち止まって、漏れなくダブリ無く
物事を押さえて検証する」という、「地頭力」方式は、
今でも「大変な回り道的な考え方だな」
と思ってしまいますから‥
ちなみに「フェルミ」とはノーベル賞を取った
科学者の名前だそうですね。