「共感力」(はてな年間100冊読書クラブ 21/100)

共感力

共感力

  • 現代は「人と共感できる」ことが大事

現代では「人に共感できる力」「人に共感される力」
が求められる、という内容の本ですね。
確かに現代はモノ余りの時代、
そんな時代に売上を伸ばしていくには、
普通にセールスをかけているだけでは売れず、
お客様の心をつかむ必要があります。
その内容を説いている本って感じですね。
お客様と「感動を共有」すると、パワーを発揮する、
「なるほどそれはあるなぁ‥」と思いました。
「顧客共感」という新しいCSだそうですね。
私が今ビジネススクールで受講している、
論理的な思考を学ぶ「クリティカル・シンキング」とは
一瞬対極にあるような概念かなって思えます。
しかし「相手の立場になって考える」という点では
どちらも共通しているのかな、という感じですね。
作家や芸術家など、自分の才能で稼げるビジネスは別にして、
サラリーマンなどの一般的なビジネスは、
自分一人だけでは出来ず、まず相手がありますからね‥

  • 私自身、不足している能力だよなぁ‥

ただ、内容が余りに著者個人的な内容が多かったですね。
(例えば著者自身のビジネスの成功例や、
仕事に精を出しすぎて、著者の奥さんが
精神的な病にかかってしまったとか‥)
また、「年間200回のセミナーのオファーを受ける」など、
少々自慢話的なところもあり、読んでいて少々
鼻についたかな、という感じがしました。
「個人の具体例は、相手の共感を呼ぶ」という
法則をもちろん著者は知っていて、
赤裸々に告白しているのかと思いますけど‥
そして私自身、どちらかというと
感情的には冷たい人間だという認識はあるので(笑)
この本で書かれているような、共感とか感動といった
スキルが不足気味のため、読んでいてもうひとつ
すんなりと腹に落ちないというか、そんな感はありました。
でも確かに読んでいて、自分に共感してくれる
人を作ることが出来れば、物凄く力強い
サポーターになってくれそうですよね‥
また、「自分の本業は人生です」とか
「使命とは、文字通り命を使うこと」
「売上は、お客様から頂く拍手のようなもの」など、
そんな冷酷な(笑)自分にとっても
心に留まる言葉が多く目についたところも、
この本の特徴かなって思いました。