「おいしいコーヒーのいれ方 Second Season1 蜂蜜色の瞳」(はてな年間100冊読書クラブ 15/100)

おいしいコーヒーのいれ方 Second Season (1) 蜂蜜色の瞳 (JUMP j BOOKS)

おいしいコーヒーのいれ方 Second Season (1) 蜂蜜色の瞳 (JUMP j BOOKS)

  • 一線を超えたあとの「第二シリーズ」

おいしいコーヒーのいれ方」シリーズも11巻目、
前回の「夢のあとさき」では、両想いではあったものの
周りの邪魔等があって、なかなか結ばれなかった
主人公の勝利と、その恋人のかれんが
ようやく遂に一線を超えました。そして、
物語的には一区切りついた、という格好になったため(笑)
今作からは「セカンドシーズン」、新たなシリーズが
始まる、という感じでしょうか‥(^^;)
そのセカンドシーズンの1回目は、
「セカンド」の名の通り、勝利とかれんが、
2回目に結ばれるまでを描いていますね(笑)

  • 前回までは主人公側、今回はヒロイン側から

本シリーズの主人公・勝利は、恋人のかれんよりも
5歳年下という設定です。そのため、
勝利が「かれんに追いつきたいのだけど、
年の差は如何ともしがたい」ところから来る
焦燥にかられるシーンが描かれる
ことが多かったですね、特に前シリーズの終盤とか。
もっとも、「かれんは天然系であり、
勝利は年の割りに大人びている」という設定で
描かれているため、むしろ勝利のほうが大人っぽく
思えたりもしていたんですけどね。
今回の「蜂蜜色の瞳」では、そのような
勝利側の記述から一転して、ヒロインのかれんの
心の内面を主に描いていたりしますね。

  • 彼女も実はすごくやきもち焼きで‥

上記のように天然系で、何も考えていなさそうな(笑)
かれんですが、実はすごくやきもち焼きであり、
「勝利を独占したい」なんて発言もしたりしていますね。
かれんを巡っては、勝利にとってのライバル的な存在の
男の存在もあったのですが、一方で勝利を巡っても
かれんにとってのライバル的な存在の
女性の存在もありました。
その女性(星野りつ子)は、勝利にフラれ済みでは
あるのですが、なかなか吹っ切る事が出来ていません。
今回は、彼女の件で、かれんの感情が
今まで(前シリーズ)の事まで含めて
一気に湧き出してしまった、という感じですね。

  • 二度目の結びを果たした後‥ストーリーはどのような展開に?

かれんは養父母に育てられた、という過去もあって
これまで自分の感情をあまり表には出さない(出せない)
ところもあったのですが、このあたりはかれんが
勝利の影響で、良い方向に変わりつつある、
という感じなのでしょうね。
同じくやきもち焼きの勝利にとってみれば、
「独占したい」なんて発言は、
男冥利に尽きるのではないでしょうか‥(^^;)
そんな一騒動を経て、ようやく二回目の
結びを果たして「めでたしめでたし」
という感じのラストでした(笑)
これでもう二人は、お互いに心から
しっかりと結ばれた事になりますよね。
そんな二人にとって、さて今後の展開は
果たしてどうなるのでしょうか‥?
もう今までとは違って、恋のライバル的な存在を
新たに登場させる訳にもいかないでしょうから‥