「奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ」(はてな年間100冊読書クラブ 70/100)

奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ

奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ

  • 社員を管理せずに業績をあげる「奇跡の経営」

いや〜確かにタイトル通り「奇跡の経営」と言っても
過言ではない内容って感じでしたね。
ブラジルにある会社が舞台なのですが、
この会社は会社なのに組織図や人事部などがありません。
社員をコントロールする仕組みは無いのですが、
経営者である著者が「社員を信じ」、
「信頼された社員が自主的に会社に貢献する」という、
性善説の王道のような感じで
急成長してきたという感じですね。
確かに「世界でもっとも風変わりな職場」って気がします。
こんな職場であれば確かに働き易い、
従業員側からするとまさに「究極の職場」ですよね。
今までは、「企業の成長の元で、社員はサービス残業など
自らを犠牲にして会社に貢献」という風潮が
特に日本では当たり前でしたけど、この本では、
社員が「個人の時間と仕事の時間の
バランスをとる事が重要である」と繰り返し説いています。

  • 好転の連鎖が「奇跡」のプロセス

もっとも、この「奇跡」のプロセスは、
社員の管理に繋がる過程を排除しているとはいえ、
きちんと計算し尽くされた結果成り立っている、
という感じがしますよね。まぁそれは当然でしょうけどね‥
ただ、日本の企業でこの考え方が受入れられるかとなると、
ちょっと難しいかなという感じはしますね。
しかし、BRICsの一員とはいえ後進国のブラジルの中に
ここまでの経営が出来る会社があり、
そして経営者がいるというのは
少し驚きの事実って感じでした。発展途上国では、
廉価な人件費を武器にした人海戦術商法の会社が
多いのかな、と思っていたので‥(^^;)