「あっ、買っちゃった。 一瞬でお客に反応させる快感マーケティング」(はてな年間100冊読書クラブ 30/100)

あっ、買っちゃった。 一瞬でお客に反応させる快感マーケティング

あっ、買っちゃった。 一瞬でお客に反応させる快感マーケティング

  • 女性をターゲットにするには、女性の買い物心理をつかんでおくこと

「女性を対象にしたマーケティングには、
女性の買い物心理を知る必要がある」という趣旨の本ですね。
序盤に男性脳と女性脳の違いを説明し、
中盤では膨大な量の買い物のレシートからデータを収集して
女性の買い物傾向を分析しています。
そして最後には、商品企画段階における
具体的な手法を解説していますね。

  • CSではなくCH(顧客幸福)

女性向けのマーケティングでは、本の帯にもある
「CS(顧客満足)ではなくCH(顧客幸福)」
(CH=商品を見た瞬間にイメージによって満足感を与え、
買った後も個人的な幸福を感じさせること。)
が重要だそうです。また女性の心理的には、
自分ひとりだけの「私消費」ではなく
「皆(子供など)と一緒に食べる」といった、
周りを巻き込む「関係消費」の傾向が多いそうですね。
なるほど、自分自身を振り返ってみると
確かに男性は「私消費」が多いかな、と思います。
クルマとかAV製品・PCなど、
「自分がこだわる機能」を重視する事が多いですよね。
ただ、衝動買いをするのは女性特有らしい、とありますけど、
男性でも(私でも)衝動買いをすることはあります(笑)

  • 「期待消費」させる商品を発売して、リピーターをつかむことが重要

ただ、この幸福を与える「期待消費」をさせる事が出来れば、
女性はリピーターになってくれる可能性が高いそうですね。
反対に「安いから」「便利だから」といった
「納得消費」では、簡単に他商品に代替されてしまうそうです。
このような感じで女性の買い物心理が詳しく分析されており、
女性向けの商品企画を担当している人(特に男性)にとって
参考になる内容が多かったと思います。
確かに男性だと、「理詰め・論理的な裏づけ」を
元にした企画を作成しがちですからね。