「頭のいい人、悪い人の話し方」(はてな年間100冊読書クラブ 3/100)
- 作者: 樋口裕一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2004/07/02
- メディア: 新書
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- 悪い面ばかりでは読んでいても‥
確かに書かれていることはもっともなのですが、
納得感に乏しい感じがする本でしたね‥
それは、この本が「頭のいい人、悪い人の話し方」という
タイトルでありながら、実際に書かれているのは
「頭が悪そうに見える話し方」だけしかない、
というところにあるかと思います。
著者の意図としては、「これだけ「頭の悪い人の話し方」
を並べたのであるから、「頭のいい人の話し方」は
この本に書いてあることを反面教師にして、
そのような話し方をしなければ良い」
ということなのでしょうけど(苦笑)
悪い面ばかりをあげつらっているので、
次第に著者が非常に偉そうに思えてきて、
読んでいて不快感を覚えたりもしますね。
- この本自体が「正論ばかりを説いている」のでは?
子供の教育で「怒るよりも褒めて才能を伸ばす」
というのがありますけど、それと同じだよな〜
という感じを受けました。苦言ばかり呈していても
煙たがられるだけですよね‥
著者は「文章指導のプロ」だそうですけど、
そうだからこそ余計に「代替案の無い批評家」の
ように見えてしまいます‥(^^;)
この本には「正論ばかりを口にする」人は
「人望が得られない(=バカ?)」としていますけど、
この本自体が正論ばかり書かれているような
気もしますね(笑)
- 確かに気づきにはなりますけど、個々はごく当たり前のこと
まぁ内容自体は確かにその通りだと思いますが、
ごく当たり前のことでもありますね。
「他人の権威を笠に着る上司」は「バカ上司」とか、
「何でも勘ぐる」と「異性に嫌われる」とか、
「自分の意見を言わない」と「人望が得られない」とか‥
とりたてて新鮮な箇所は無かったように思います。
上司の件なら、ビジネスの分野の本で
語りつくされているようなことが多いですよね。
まぁ、自分がそのような話し方をしていないか?
と問われると、答えに詰まる場面もありそうですけどね‥(^^;)
そういう意味で、自分に対する気づきには
なるかな、という感じがします。