「日本語通の日本語知らず」 (はてな年間100冊読書クラブ 126/100)

日本語通の日本語知らず―広辞苑よ、おまえもか

日本語通の日本語知らず―広辞苑よ、おまえもか

  • 日本語に煩いじいさんの戯言?

日本語にうるさい「小言幸兵衛」じいさんの
戯言みたいなエッセイって感じですな‥(^^;)
色々な場面で・アナウンサーや新聞ですら
間違った日本語を平然と使っていると
苦言を呈しているじいさんの説は
確かにごもっともであり、理にはかなっているのですが、
なんだか偉そうな感じで鼻につくって感じです。
例えば著者の名前は川本信幹(のぶよし)ですが、
自身「シンカン先生」と名乗って、堂に入っているところとか。
日本語に詳しい人・好きな人なら楽しめる内容だと
思いますけどね。まぁ雑誌の連載の単行本化、
ということもあって、一遍あたりの文章は短いので
読み易くはあります。

  • 体育大学でこの内容をやられると、たまらないかも‥(^^;)

また、この著者は「日本体育大学名誉教授」ですけど、
体育大学のような、筋肉バカが集まるようなところで、
大学でもこの本にあるような日本語に細かいところを
見せていると、学生からは思いっきり
煙たがられるような気もしてしまいますね‥(^^;)
まぁもっとも、本の中に取り上げられている
授業の様子を見ると、そんな学生さんも割りと真面目に
じいさん先生に対応していたようですけど‥(^^;)
その中で、知識に頼るのではなく、
例えば敬語に代表されるような
日本語の「運用能力」を高めていく必要がある、
としているのは、なるほどもっともだと思います。
敬語も慣れていないと、使うのがほんまに難しいですからね。
敬語のような人生において役立つことを、
もっと積極的に学校で教えるようになれば良いのにな、
と思ったりしました。例えば三角関数は、
普段の生活上では全く使わないですけど(笑)
敬語は生きていく上で、使っていくことも多いですからね。