「彼女の朝―おいしいコーヒーのいれ方〈3〉」 (はてな年間100冊読書クラブ 124/100)

おいしいコーヒーのいれ方 (3) 彼女の朝 (集英社文庫)

おいしいコーヒーのいれ方 (3) 彼女の朝 (集英社文庫)

  • なかなか進まない「二人の恋」‥

この「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズも3作目になりますが、
主人公の勝利とかれんの恋はなかなか進まないですね‥(^^;)
二人の歳が5歳離れているということで、
年下の勝利は早く大人になりたいと焦ってしまい、
一方のかれんのほうは、歳の割にはウブなので(笑)
かれんからリードするということもなく、
いわゆる奥手の二人状態になってしまっていますな。
まぁ、二人が一つ屋根の下に同居している、
ということもあるのでしょうけど。

  • 遂に二人っきりで夜を明かすことに‥でもお預け(笑)

第3作目の本作は、そんな二人が、
かれんの思い入れのある場所・鴨川に一緒に行って
遂に二人で一夜を明かしてしまう‥という展開ですね。
一夜を明かすというと‥遂にエッチに突入か?
という感じがしますけど、ウブな二人のこと、
未遂で終わってしまいます(笑)
鴨川では海で泳いでいましたから、
昼間にかれんの水着姿を見ていた勝利は、
気持ちが高ぶっており、スイッチが入って
もういつでも発射OK状態でしたけど(笑)
残念ながらお預けになってしまいましたね‥(^^;)

  • 今時珍しい清純派のラブストーリー

まぁ奥手の二人がエッチに突入するには、
まだまだ相当な時間がかかりそうですな‥(^^;)
今後も相変わらず、清く爽やかな交際を
続けていくのかな?という感じですね。
もっともかれんが今回積極的に誘った理由は
親類筋から持ち込まれたお見合い話を抱えていて、
気持ちが不安定だったという点もありそうですね。
今時珍しい(笑)清純派のラブストーリーって感じで、
読んでいて微笑ましくなるような心地がします。
この「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズは、
この後もまだまだ続巻が何冊も出ているようなので、
もどかしい展開は、きっとまだまだ続きそうですな‥(^^;)
まぁ同じ村山由佳さん作品でも「天使の卵」とは違って
ハッピーエンドにはなりそうですけどね。