「ひょいと四国のお遍路へ―千二百キロの歩き旅」 (はてな年間100冊読書クラブ 118/100)

ひょいと四国のお遍路へ―千二百キロの歩き旅

ひょいと四国のお遍路へ―千二百キロの歩き旅

  • 素人の著者による書のため、あまり印象には残らないかな‥

定年退職を機に四国八十八箇所のお遍路に挑戦した
著者による体験記・日記ですね。
とはいえ著者は作家とかではないため、
お世辞にも上手な文章ではなかったような気がしました‥(^^;)
まさに「ひょいと書いてみた」という感じですね‥(^^;)
著者が歩き慣れているためか、歩き遍路の体験記によくあるような
「豆が潰れて苦労した」とか、そうやって苦労した気配はなく、
起伏に乏しかった感もあります。ただ、歩き遍路をしていると、
通りすがりの人に「お接待」して貰ったり、
また各寺では朱印代をお接待して貰えたケースもあったそうですね。
う〜む、私も何か寺か回った経験はあるのですが、
白衣を着ていなかったためか、お寺でお接待を受けた記憶は
全くないなぁ‥という感じでした。

  • 歩いて回るお遍路が、一番リッチな旅行なのかも‥

私も一部区間ではありますけど、歩いて回ったんですけどね。
ただ、この本の著者のような定年後に時間と金銭の
余裕が出来た人だけではなく、若い人や外人のように
様々な人達がお遍路をしているんですね。改めて実感しました。
自分もいつか歩きお遍路の旅に出てみたいと思っているのですが、
体力はもちろん、毎日旅館に泊まったりすると、
かかるお金もバカにならないですからね。
歩いて回るお遍路は、野宿したりするため
貧乏人のイメージがありますけど、
実際のところは、時間とお金を贅沢に使う、
一番リッチな旅行なのかもしれないですね。
ただ、雨が降ると歩けずに足止めされてしまったり、
またその日の歩くペースによって
泊まる場所が変わってくるため、
予定しておいた旅館に断られたりして
余分に歩かねばならなくなるなど、
歩き遍路ならではの苦労もうかがえますね。