「僕たちは絶望の中にいる」(はてな年間100冊読書クラブ 59/100)

僕たちは絶望の中にいる

僕たちは絶望の中にいる

  • 現代の若者・学生達へのリアルなインタビュー

著者の村岡清子さんが、学生や若者にインタビューしたものを
まとめた本ですね。聞き取りに基づいているので、
現代の学生・若者の本音を知ることができます。
下手な評論よりも、リアリティに溢れていて
有益かなって感じがしますね。
個人的に印象に残ったのは、高校生の中のインタビューにあった
学級崩壊を起こしている様子ですね。
私が学生の頃は、居眠りや内職など
授業中でもまだまだ大人しくサボっていましたけど(笑)
最近の高校生は、授業中に麻雀したりしていて(笑)
授業無視の様子も、ますます甚だしくなって来ているようですね。
ここまで来ると、ほぼ全員が高校に進学する
現在の教育システムはもう無理かな、と思えてしまいます‥

  • フリーターを続ける若者も、将来に対する不安を抱えて‥

あとは、フリーターを続けている若者の様子でしょうか。
「なりたい職業が見つからない」という感じで
なんとなくフリーターを続けている若者達は、
思った以上に将来への不安を抱えているんだなぁ、と。
とはいえ、「自分のやりたいことが見つからない」ため、
永遠に「自分探し」状態に陥ってしまってるようですね。
まぁ私も、就職活動がなかなか上手くいかなくて
今の会社に入った訳で、希望の職種とは離れているので、
正直、やりたい事を仕事にしている訳ではありません。
そういう点で、フリーターの若者達には
割と同情は出来るかなぁ、と思います。
ただ、就職したくないから「とりあえず」親のお金で留学して、
留学先でも日本人同士でつるんでいて、
結局語学はほとんど身につかない、
という状況はいかがなものかと思います。