「彩雲国物語(2) 黄金の約束」(はてな年間100冊読書クラブ 45/100)

彩雲国物語―黄金の約束 (角川ビーンズ文庫)

彩雲国物語―黄金の約束 (角川ビーンズ文庫)

  • 今回は王宮に雑用係として仕えることになって‥

前作(1)「はじまりの風は紅く」が面白かったので、
彩雲国物語」の2作目を読み始めてみました。
前作のラストで、「期間限定の王妃」を終えて
王宮から自宅に戻って来た秀麗ですが、
その王宮仕えで稼いだお金はすっかり使い切ってしまい(笑)
貧乏生活に逆戻りしてしまっていますね‥(^^;)
一方王宮では、夏バテで諸官がダウンしてしまい、
秀麗に各種雑用係として、助っ人のお呼びがかかります。
しかし朝廷は女人禁制のため(&王に見つかってはまずいため)
秀麗は変装して朝廷に通うことになりますが
‥という展開のストーリーですね。

秀麗が仕える相手は、仮面をかぶっているものの(笑)
切れ者との噂が高い黄尚書、ということで、
秀麗は「仕事は多いけれど、なんとかこなせる」程度の
仕事を与えられ、今までの補佐役がギブアップしていたところを
持ち前の能力&根気でこなして行きますね。
朝廷内で王と鉢合わせしそうになったりして、
慌てて隠れる場面もあったりします。
しかしその王から届くプレゼントは、彼岸花や藁人形など、
傍目からは嫌がらせと思えるものも、あったりしていますね‥(^^;)
しかし、「実はバカ殿ではなく頭が良い」という設定だった
王(劉輝)が、そんなことも知らなかったとは、
思えないような気がしてしまうのですが‥

  • 転がり込んできた燕青が発端でまた陰謀へ‥

そんな秀麗の家には、道端で行き倒れていた燕青が
転がり込んできます。この燕青、秀麗の同居人の静蘭と
昔の因縁があったりして、前巻までの冷静な静蘭は違って、
熱い部分も持ち合わせる一面を見せたりしますね。
ここで静蘭の人気は更に上昇、って感じカナ?(笑)
この燕青、そんな胡散臭い面も見せたりして、
燕青を発端として、また前作のように、
中盤以降は宮廷関係の陰謀が渦巻く、という展開になっていきますね。
陰謀のゴタゴタよりも、「もっと秀麗の活躍を見たい」
というのが、私の希望なのですが(苦笑)秀麗の活躍は、
官僚として正式に宮廷に上がる次巻以降に持ち越しカナ、
という感じですね。
でも、上記の黄尚書の手伝いをこなしている
秀麗の様子は、相変わらず頑張り屋さんだな〜と思います。
試験に受かって長年の夢をかなえ、官僚としてデビューする
秀麗の活躍に期待したいな、と思いました。