「ひだまりゼリー」(はてな年間100冊読書クラブ 30/100)

ひだまりゼリー―浅野真澄エッセイ

ひだまりゼリー―浅野真澄エッセイ

  • ほんわかあたたか〜という感じの浅野真澄さんのエッセイ集

声優の浅野真澄さんのエッセイ集なのですが、
ほんわか暖たたか〜という感じで、とても良かったです。
私もオタクの端くれではありますけど(^^;)
今まで浅野真澄さんについては、あまり詳しくは知らなかったし
特別ファンでもなかったという感じなのですが、
この本を読み終わった後で、オフィシャルHPを見つけて、
そこの日記をブックマークしておきました(笑)
もっと浅野さんの書いたものを読んでみたい、
という気分になったので。

このエッセイの特徴としては、
浅野さんの小さい頃の出来事をうまくエッセイにしている、
という感じを受けました。まるで「ちびまる子ちゃん」を
読んでいるようなノリって感じでしょうか(笑)
序盤は秋田に住んでいた幼少の頃を題材にした
エッセイが多かったですね。
最初の「おりがみ」、職を探しに東京に行ったお父さんに
「父さんが帰ってくるまで、大切に(=少しずつ)織りなさい。
無くなった頃にお父さんは帰ってくる」
と言われて貰ったおりがみを、あっという間に全部織ってしまって
「早く帰って来ないかな」と待ちわびていた
幼少の頃の浅野さんのエピソードとか、
とても微笑ましかったです(^^;)

  • 田舎ならではの「となりのおばちゃん」や、孫思いのおばあちゃんなど

あとは、地方ならではの人懐っこくて豪快な
「となりのおばさん」のエピソードなど、
秋田の田舎暮らしのエピソードは、
古き良き日本を思い出させる、なんて印象も受けました(笑)
実家に帰って来た時に、実家のおばあちゃんが
浅野さんの帰って来る日をカレンダーに
書き込んでいた、という話も良かったですね。
孫思いのおばあちゃんって雰囲気が良く出ていたと思います。
でも、私は小学生とか、昔の出来事なんて
今では正直あまり覚えてはいないので、なんだか残念というか、
有意義に過ごせなかったのかな、なんて思ったりもしてしまいました‥

  • 弟さんにはいたずらっ子(笑)

あと、浅野さんは結構いたずらっ子だったようですね(笑)
蒙古斑のあった弟に「ブルーヒップ」と呼んで
いじめていた話とかもありましたね(笑)
漫画で「寝ているところに水をかけると驚く」
シーンがあったので、弟で実際に実験してみたりとか(笑)
いたずらっ子のお姉ちゃんを持って
弟さん結構かわいそうだったよね、という感じです(^^;)
でもそんな弟さんが、おばあちゃんから貰った枕を
大切にしていたエピソードからは、浅野さんが
「弟さんをやさしく見守るお姉さん」しているな(笑)
という印象もありました。

  • エッセイは面白いな、と再認識しましたっ。

あと、このエッセイ集、個人的には幼少の頃の
微笑ましいエピソードの印象が強かったですけど、
大人になってからのエッセイも心に残ったりしました。
個人教授の英会話の先生に、
夢を追い続けるよう励まされたりしたお話とか。
あと定番の(笑)失恋話もありますね。
失恋で落ち込んでいるところを
「濁流」に例えたりしています。
私は最近読む本は、ビジネス書や小説が中心で、
エッセイはあまり読まなくなってしまったのですが、
こういう肩の力を抜いた、気楽な感じで読める
エッセイも面白いな、と再認識したりしました。
もうかなり前ですが、一時期群ようこさんのエッセイ集
「無印」シリーズにハマったことがあったのですが、
その頃を思い出したりしました‥(^^;)