「環業革命」(はてな年間100冊読書クラブ 19/100)

環業革命

環業革命

本のタイトルにもなっている「環業革命」は、
著者の山根一眞さんの造語で、
「環境に配慮した産業革命」といった
感じの意味合いでしょうか。
本の中では、環境対策が進んでいる例として、
北九州市にあるリサイクルの工場や、
ドイツにある、屋根に太陽発電システムを取り付けた
サッカー場などがとりあげられていますね。
サッカー場については、発電システムを取り付けることにより、
収支改善にも役立っているそうです。
2002年の日韓ワールドカップ開催時に、
各地にサッカー場が作られたものの、
今では稼働率の低下等で赤字に苦しんでしますよね。
なるほどこういう活用の仕方もあったのか、という感じです。

  • ヨーロッパ各国の、環境問題に対する断固とした姿勢

また、環境問題に関する先進国であるヨーロッパでは、
リサイクルや再生材料使用などの環境問題対策は当然コストもかかり、
導入にあたっては企業からの反発も多かったそうですが、
「未来に向けて必要なこと」との理念で
断固として姿勢を変えず、導入したそうですね。
株価の上昇など、景気の回復基調が明らかな今の日本であれば、
「景気に悪影響」という声を封じて、
今こそ環境問題に積極的に取り組む(取り組める)
時期なのではないかと思います。

  • 環境問題は、一人一人が取り組む事が必要

著者は、こうした環境問題に関するプロジェクトについて、
そのプロジェクトのリーダーはもちろん、
個人個人が人任せにせず、情熱的に前向きに
取り組んでいく事が必要だとしていますね。
「情熱があれば、なんとかなってしまうものだ」ともありました‥(^^;)
まぁ、環境問題は身近に迫ってきていると思うので、
私も、今後はもう少し配慮を増やし、
例えば「要らない袋(書店での紙袋など)は貰わない」といった感じで、
今後は地道に少しずつ、環境問題に貢献していきたいと考えています。