「THE 有頂天ホテル」

  • 複数のストーリーが展開して、飽きさせない展開で

久しぶりに映画館に映画を見に行ったな〜という感じですね。
知人の薦めによって見に行ったのですが、
全般を通じて飽きさせない展開で面白かったです。
これといった一本のストーリーでは無く、
「年末のホテルにおいて繰り広げられる、ドタバタ騒動(笑)」
なのですが、ホテルの従業員と泊まりに来た宿泊客の
人間関係が複雑に絡み合い、ホテルのあちこちで
色々なドラマが進行しているって感じですね。
普通映画って2時間以上の長丁場ともなれば、
中だるみしたりする場面が見られるケースが多いですけど、
この「THE 有頂天ホテル」は、そういうところは無かったですね。
ここは、映画とは違って、「簡単にチャンネルを変えられてしまうので、
常に視聴者の目を釘付けておく必要がある」という点が重視される
TV畑出身の三谷幸喜監督らしなと思いました。

  • キャスティングも豪華、「誰もが主役?」

また、キャスティングも凄く豪華でしたね。
一応主役って感じの副支配人役は、役所浩司さんでしたけど、
男性陣ではその他にも伊東四朗さん・西田敏行さん・唐沢寿明さん
そして大御所・津川雅彦さんなども出演していたりします。
土曜日に放送されていた「チューボーですよ」に
ゲスト出演していた三谷監督は「怖くない人を選択した」
って発言していましたね‥(^^;)
なるほど、上記の面子だと、津川さん以外は
温厚そうな方々が多いですよね‥(笑)

  • 最初は副支配人同士の争いかなと思いましたけど‥

序盤は、上記の主役って感じの役所さんの副支配人
(お客様重視の宿泊部長)と、もう一人の副支配人
(お客様のわがままには付き合いきれないって感じの
クールな料飲部長)が対比されていたので、
この二人の支配人を巡る出世競争が
メインストーリーかな、とも思いましたけど、
進んでいくに従って、この二人以外にも
ホテルの従業員や宿泊客も含めて、
さまざまなドラマが展開されていましたね。

  • さまざまな出来事が同時多発的に展開して

ホテルの従業員が、ニューイヤーのカウントダウンイベントや、
「マンオブザイヤー」の授賞式の用意に追われて慌しく駆け回る中で、

    • ホテルで雲隠れしている汚職国会議員、またホテルの客室係の一人が彼と元愛人関係‥(^^;)
    • 宿泊客に狙いをつけるコールガール
    • そのコールガールから逃げ隠れする(笑)「マンオブザイヤー」
    • 「マンオブザイヤー」の妻が、副支配人の元妻だったため、副支配人が動揺
    • 従業員同士のバカップルが仲違いして‥
    • イベントのために泊まっているマジシャン一団の、演出用のアヒルが逃げ出して一騒動に
    • 支配人がドーランを塗って逃げ隠れ(笑)

といった感じで、お笑いあり深刻な内容ありと
色々なエピソードが同時進行的な感じで展開しました。
そして場面がしばしば変わるので、本当に飽きの来ない映画でしたね。
(2時間余りの映画ですけど、画面内では時間は1日も経っていない、
という感じですからね。)
期待以上に面白く、満足出来た映画って感じでした。