「オタク市場の研究」(はてな年間100冊読書クラブ 9/100)

オタク市場の研究

オタク市場の研究

最近話題オタク市場について、
シンクタンク野村総研が真面目に(笑)分析した本ですね。
オタクといえばまず想定される、アキバ系のアニメやゲームをはじめ、
クルマや鉄道やファッション・ITガシェット(PDAなどのIT系小物)など、
色々な分野のオタク市場が取り上げられていますね。
そのオタク市場について、ポジショニング等の
マーケティング手段を利用したりして、正攻法で分析してある様子は
読んでいてなかなか面白かったです‥(^^;)

  • 個々の分野の考察は浅め、総花的な入門本かな

ただ、幅広い分野を紹介しているだけあって、
個々の分野の考察については浅めカナという感じでしたね。
全体的によく整理はされているので、
今まで全くオタク市場とは無縁だった人が、
「どんな分野なのか、またオタク市場の性別年齢はどんな人が多いのか
簡単に知りたい」と思った場合は、この本を読むと手軽で便利って感じです。
しかし、そのオタク市場にどっぷり浸かっている人(笑)が読むと、
物足りない分析に思えてしまいますね‥(^^;)
まぁ一般人集団の野村総研の研究員に、
そこまで期待するのは酷でしょうけど(笑)
そんな感じなので、この本を読んだだけで、
諸企業がオタク市場への進出を考えようとすると
ちょっと無謀かなという感じはしますね。