「南極ってどんなところ?」(はてな年間100冊読書クラブ 83/50)
- 作者: 柴田鉄治,中山由美,国立極地研究所
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2005/04
- メディア: 単行本
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- 南極越冬隊の様子とか
南極越冬隊の経験者による著者によって書かれた、
南極についての解説本ですね。
少し前に、今は名古屋港に係留されて博物館となっている、
元南極観測船「ふじ」を見に行き、
船内の様子を見て来たばかりのため、
越冬隊に同行した朝日新聞の記者によって書かれた
越冬隊の日々の生活の記録の部分は、良く理解できたって感じですね。
南極は当然気候は厳しい訳ですが(^^;)
オーロラや白夜、そして野生のペンギン達は
一度は見てみたいって感じですね。
まぁこれは旅行気分ってところですけど、
この本に記載されているのは、「越冬隊」ですから、
遊びではなく丸々一年を、
極寒の地で研究活動をしながら過ごす訳ですから、
生半可な体力・精神力では無理でしょうけどね‥(^^;)
ただ最近では、インターネットも使えるようになったりして、
越冬隊の様子もだいぶ変わってきたそうですね。
- オーロラや氷河の研究など色々と
その他、オーロラの謎や南極で行われている各種研究
(南極海の生物や氷河(氷床)、オゾン層の観測など)
が紹介されていますね。まぁ文系出身の私にとっては、
研究の内容は読んでいても、ちょっと難しくて
あまり理解は出来ませんでしたけど‥(^^;)
極寒の地で色々な研究活動がなされているんだな、
ということは実感しました。
南極観測船は気候が穏やかな夏に、基地への接岸を目指しますが、
それでもなかなか着岸出来なかったりとか、
色々な苦労話も偲ばれました。初代観測船「宗谷」の頃には、
着岸出来ずに人間をヘリコプターで運ぶのが精一杯って感じで、
カラフト犬を置き去りにせざるを得なくなったりもしたそうです。
(1年後に生き残っていた2頭「タロ」「ジロ」については、
その後「南極物語」という映画にもなりました。)