「NHK―問われる公共放送」(はてな年間100冊読書クラブ 79/50)

NHK――問われる公共放送 (岩波新書)

NHK――問われる公共放送 (岩波新書)

  • ハイビジョンに積極投資して‥

最近は不祥事及び受信料不払いに揺れ動いている
NHKについて書かれた本ですね。
主に、同じ公営放送の英国BBCとの比較を通じて、
日本のNHKが「皆様のNHK」では
無くなってしまった原因を探っています。
一つの理由として、「NHKは国策でもある
ハイビジョン関係への投資を国と一緒になって進めており、
(国の)予算の確保のために、国と仲良くしておく必要がある」
という事情があるそうですが、これでは公共放送どころか、
国の手先になりかねないですね‥
NHKは国営放送ではないですから、
不偏不党がモットーの筈なのに‥

  • 強制切り替えは疑問です‥

しかし、現行のテレビを全て買い換えさせて
ハイビジョンを強制導入するという、
現行の仕組みはいかがなものかと。
英国のBBCは、そのような負荷を国民にかけさせないため、
多少画質は劣るものの、受信機購入の負担が軽い
日本とは別の方式のハイビジョンを導入したそうですね。
このBBCの姿勢こそ、国民・視聴者本位の運営だと思います。
NHKはキャッチフレーズとは逆に
実態は「皆様のNHK」では無かった、ということですね。
まぁ、今までの不祥事を見れば、それは一目瞭然ですが‥(^^;)