「江戸っ子は何を食べていたか」(はてな年間100冊読書クラブ 71/50)

題名通り、江戸時代の食生活が良く解る本ですね。
江戸時代なので当然食生活は和食になりますが、
寿司や天ぷらの誕生した由来が書かれていたりして、
面白くためになったという感じです。
また、和食の魅力を改めて実感しました(^^;)
仏教の影響もあって肉はほとんど登場せず、
その代わり魚は沢山食べられていたようですね。
サンマやイワシが庶民に身近な魚として人気があったようです。
また玄米が中心の当時において、
白米は凄くありがたがられていたみたいですね、
パン食が増加し、コメの消費量が年々低下していく今では
ちょっと想像できないですけど‥(^^;)

  • 一汁一菜&ご飯を炊くのは朝のみ、あとは冷ご飯

また、江戸時代の庶民の生活は「一汁一菜」、
おかずは精々米ぬかで漬けた奈良漬程度だったということや、
またお米を炊くのは一日に一度で、
例えば朝炊けば昼と夜は冷ご飯だったそうですね。
冷ご飯ってそのまま食べても美味しくないですから、
温かい朝のご飯は、とりわけ格別のご馳走だったと思われますね。
(関西では夜に炊いたらしいです。)

  • 普段は質素なので、「旬のもの」にはこだわって

普段の食事が質素なためか、また現在と違って
生ものの保存がきかないためか、江戸時代の人は現代人以上に、
旬のものにはこだわりを持っていたようですね。
例えば「初鰹」についての熱狂振りとか、
初物のカツオは凄く高い値段がついていたそうです。
しかし初物が過ぎると、一挙に値段は下落したそうですね‥(^^;)
一般庶民にとっては、初物は諦めて値段が落ちてから買う、
といった感じでしょうか(^^;)