「ヴィクトリアマイル」新設

来年度の中央競馬のレース日程が発表されましたね。
おおむね事前に噂が出ていた通りなのですが、
しかし牝馬・短距離レース偏重が色濃く出た形になりましたね。
まずは、春に牝馬限定のG1レース「ヴィクトリアマイル」の
新設が一番のポイントでしょうか。
「秋のエリザベス女王杯だけではなく、春にも牝馬限定のG1を」
という声はありましたけど、東京の芝1600mなんですよね‥
天皇賞・春から安田記念まで6週連続G1レース」
というのが狙いなのでしょうけど、うち5レースが東京コース、
それも3レースが東京芝1600mという条件なのは
いかがなものかと思います。

  • 距離の近いレースを同じ週に施行するのは‥

また、ヴィクトリアマイルの新設にあわせて、
ステップレース等の他のレースの改編も行われましたけど、
ヴィクトリアマイルと、距離が200mしか違いの無い
京王杯スプリングカップ(G2・東京・芝1400m)が同じ週、
そしてヴィクトリアマイルの前哨戦となる
阪神牝馬S(G2・阪神・芝1400m)と
これまた距離の近いマイラーズカップ(G2・阪神・芝1600m)が
1週間しか差が無いという設定もどうかと思います。
出走メンバーが分かれてしまって、
いずれのレースもメンバーの低下に繋がりそうですね。
う〜む、牝馬が牡馬に混じって走るというケースは、
クラシックレース期間だけではなく、
古馬になっても少なくなりそうですね‥

  • 短距離レースばかり作っても‥

もう一つの目玉として「短距離路線の充実」があるかと思います。
12月の阪神に「阪神カップ(G2)」が新設されましたけど、
阪神カップという名称も冴えないですねぇ‥
しかし賞金は他のG2レースよりは高く、
JRA的な比重は大きいんでしょうな。
将来的にはG1レースに昇格、という考えがあるかと思いますが、
これ以上短距離レースを増やすよりも、
スプリンターズS(G1)を元の日程に戻した方が
良いかと思うんですけどね‥スプリンターズSの時期の移動は、
てっきり香港の国際レースに短距離馬が参加し易くするため
かと思っていたのですが。
この他、夏のローカルレースを盛り上げるために、
「サマーシリーズ」と題して、シリーズを通じて
好成績を収めた馬に5千万円のボーナスが送られるそうです。
重賞レース1勝分に相当しますね。
しかしその「サマーシリーズ」でも、
短距離レースを乱発気味な気配で、
果たしてどのレースもメンバーが揃うのか否か
微妙な感じがしますねぇ‥