第57回「正倉院展」

飛び石連休の合間の今日はお休みにして(笑)
日帰りで奈良国立博物館の「正倉院展」を見に行ってきました。
平日なので好いているかと思いきや、
予想以上の大混雑でしたね。
私と同じように、今日を休みにしている人が
多かったんだな、という感じです。
今年の目玉の展示は、聖武天皇が愛用したという碁盤や碁石でしたね。
碁石は赤や紺のカラフルな色に、詳細な彫刻が施されていて、
さすがは天皇の遺愛品って感じでした。
碁盤も象牙が使われていて、細かいところにも凝っていましたね。

  • 天平期に「トナカイの角」も

他には、鮮やかな瑠璃色のガラスの器(中近東由来)や、
あとは仏具(宝石などで彫刻された如意など)が印象に残りました。
古文書も興味深かったんですけど、
もう少し解説が多いと良かったな、と思います。
あと、最後にトナカイの角があったのはビックリしました。
この時期もうそんな遠距離の地域との交易があったんですね‥
予想外に混んでいたのがイマイチでしたけど、
内容は全体的に良かったですね。今年も「図録」を買ってしまいました。

  • 東大寺南大門の仁王像の迫力に驚いて

このあとは、東大寺の法華堂に行きました。
東大寺の門前は修学旅行生とかもいて、
いかにも観光地・奈良って感じでした。
鹿も大勢の観光客の間を平然と歩いていますから(笑)
東大寺の南大門は、あの運慶・快慶の仁王像がありますね。
巨大な大きさなのに、69日間で仕上げたというのは驚きでした。
でも久しぶりに見るなぁ、という感じですね。
正倉院展」には毎年来ていますけど、
見終わったあとに行く場所は
それぞれ異なるところに行ったりしますから。
あらためて仁王像の迫力に感心させられました。
南大門も大きかったですね。今日は大仏殿は素通りして、
法華堂(三月堂)に直行しました。

  • 法華堂(三月堂)の仏像は見応えありました

久しぶりの三月堂ですが、予想以上に素晴らしかったです。
前行った時は、薄暗い中で仏像を見た記憶しかなかったのですが、
靴を脱いでじゅうたんの上に上がって見るようになっており、
あと結構明るかったですね、これなら良く見えるって感じです。
安置されている16体の仏像のうち、12頭が国宝ですからね。
加えて今回は、お寺の方が解説をしてくれ、
その解説が面白かったです。
本尊の観音さま、そして日光月光菩薩・四天王などが
乾漆造・粘土・木造など時代に合わせた制作方法が取られていますから。