「負け犬の遠吠え」(はてな年間100冊読書クラブ 62/50)

負け犬の遠吠え

負け犬の遠吠え

  • 「負け犬」とは「結婚出来ていない」女たちのこと

杉田かおるさんの結婚前に一世を風靡した
「負け犬」という言葉の発祥の本ですね。。
少し意外だった点として、「負け犬」という言葉とはいえ、
全くモテないような人が対象なのではなく、
「昔も今でもソコソコモテる(モテた)んだけど、
結果は三十路に入っても結婚できていない」
という人を指しているんですね‥(^^;)
30を過ぎると、周りは既婚の「勝ち犬」が多くなりますが、
この本では、その「勝ち犬」と「負け犬」を比較し、
筆者の体験を中心に(笑)「負け犬」の特徴や
その言動を並べあげています。
筆者の上記の定義によると、「一流半のキャリアウーマン」に
「負け犬」は多いそうですね‥(^^;)
仕事(OL生活)に見切りをつけると、合コン等で
「結婚相手を見つけることに血眼になる」ため、
「負け犬」生活から、おさらば出来る可能性が高いとか(笑)

  • 「負け犬」は女だけではなく男にも‥(^^;)

この中で、「「負け犬」のほうが自分に投資出来る
お金も時間もあるため、一見優雅な生活を送っているように
見えますが、心の奥底には、どこか虚しさを抱えている」
というところは、男性の私にもよく実感出来ました。
同世代の既婚者に比べれば、
金銭的な余裕ははるかにありますけど、
美味しいものを食べても、豪華な旅行をしても、
一緒に喜びを分かち合える人が隣にいないと、
虚しくなりますよね‥って実感出来てしまっては、
自分も「負け犬」入りしてしまっている、
ということなのでしょうけど‥(^^;)
あと、「結婚出来ないのなら、せめて仕事だけでも頑張ろう」
という気持ちになるのも同じですね(苦笑)
「負け犬」については、女だけではなく男にも確実に存在する、
ということが身を持って証明されました‥(ぉ

  • 老人を先取りしている(^^;)負け犬の未来は暗い‥?

読み進めていくに従って、身につまされるというか、
「今のままでは未来は明るくない」という感じで、
暗〜い気分になれる本って感じでしたね‥(^^;)
また、「負け犬」は、趣味が幅広いため、
その結果歌舞伎のような、いわゆる老年代の趣味と
されているものにも手を出しており、
思考も既に老人並みになっているケースも
あるみたいですね‥(^^;)
そんな「負け犬」たちが「本当に老人になった時」には
もう手を出す物がなくなってしまっている、
という可能性もあるそうです‥(^^;)
寺社巡礼に手を出し始めた私にも、
これまたグサッと来た記述でしたね(苦笑)
「勝ち犬」は「子供の世話に時間が取られて、
趣味に費やす時間もお金も無い」って感じだと思います。
しかし、先憂後楽ではないですが、「勝ち犬」のように
楽しみは後に取っておいた方が良いのかもしれません。