「東欧チャンス」(はてな年間100冊読書クラブ 60/50)
- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/06/15
- メディア: 単行本
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- EUの関税政策により、東欧への進出が有効に
東欧(主にチェコ・ハンガリー・ポーランド)を取り上げ、
日本の企業関係者に対して「今が東欧へ進出する絶好のチャンス」
と説いている本ですね。
筆者の大前研一氏が実際に東欧諸国を訪れ、
各国の要人との対面や実際の企業訪問を元に
書かれているので、リアリティはあります。
東欧諸国は、現在は旧ソ連の影響から脱している国が多く、
EUに加盟する諸国も出ています。
そして西欧(ドイツ・フランスなど)に比べて
当然賃金は安いレベルにあります。
EUはEU諸国外からの輸入に高い関税をかけているため、
関税のかからない同じEU内で賃金レベルの安い
東欧で生産する事が有効だという感じですね。
- 東欧諸国は歴史があるため、住民の教養レベルも高いとか
また、発展途上各国と違って東欧諸国には歴史があるため、
民衆の教養レベルも高いことも特色だそうです。
ただ、一部にはポーランドとドイツのように
過去の歴史のしこりが残ったりしているそうですが。
東欧諸国の中で、一番伸び盛りなのが、
上記のチェコをはじめとする3国、これらに続いて
ルーマニアやブルガリアなどが続いているそうです。
また、バルト海諸国(ラトビア・リトアニア・エストニア)は、
地理的な関係から北欧諸国との関係が強いとか。
しかし、旧ユーゴスラビア地域の諸国は、
過去の内戦の影響もあって、苦戦しているそうですね。
東欧諸国の現状が解って、面白い内容だったと思います。
これらの国の情報は、普段はなかなか見かけないですからね。