「ハリーポッターと不死鳥の騎士団(下)」(はてな年間100冊読書クラブ 55/50)

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)

  • ハリーにとって親代わりともいえる、シリウス死す

ようやく読み終わりました〜上下巻だとさすがに長いですね、
あわせて千ページは軽く超えていると思いますし。
下巻では今回の事件も解決に向かいますが、
今回はハリー・ポッターにとって親代わりとも言える、
シリウス・ブラックが命を落としますね。
このハリーポッターシリーズを読み進めていくうちに、
ハリーを取り巻くキャラにも親近感が沸いてきたりします。
父母を失って天涯孤独ともいえるハリーにとって、
一番近い間柄ともいえるシリウスの死は、
ハリーにとっても、読者にとっても衝撃的でしたね。
私も読んでいて、ハリーならずとも取り乱してしまいました‥
ハリーがヴォルデモートの計略に引っ掛かって誘い出された結果、
シリウスがハリーを助けに向かい、その過程で命を落としましたから、
ハリーの後悔の念も、普段以上に大きかったと思います。

  • スネイプがハリーを嫌う理由と、ハリーの父親

あと衝撃的なエピソードとしては、
セブルス・スネイプ先生が「ハリーを憎む理由」が
明らかにされたことですね。スネイプが小さい頃に、
ハリーの父親・ジェームスに半ば苛められた事が理由のようですが、
ハリーの父親って結構嫌な奴だったんですね‥(^^;)
ハリーが衝撃を受け、危険を冒して父親の小さい頃を知る
シリウスの元に真相を確かめに行こうとしたことも良く解ります。
私的には逆にスネイプ先生にちょっと同情したというか、
「まぁああいう過去があれば、ジェームスの子・ハリーを
嫌うのも無理はないなぁ」という感じですね。
スネイプ先生が性格的に歪んでしまったのは、
実はジェームスのお陰だったかも‥(^^;)
しかし、そんな過去がありながらも、
ハリーが敵であるアンブリッジ先生に捕まっている際に
暗号で危機を訴えるハリーの意図を把握し、
不死鳥の騎士団にしっかり連絡を取った、というところは、
スネイプ先生が今は改心している何よりの証拠でしょうな。

  • ロンやジニーといったサブキャラもしっかり成長していますね

ハリーのホグワーツでの仲間たちの活躍というと、
今までは秀才・ハーマイオニーの機知くらいしか
印象にありませんでしたけど、
この本ではハリーの親友・ロンや、
ロンの妹のジニーの成長振りが窺えますね。
ロンはハーマイオニーとともに監督生に任命され
&クイデッチの選手に抜擢され、
クイデッチでは最初は散々カモにされてしまいますが、
やがて成果を出しますね。そしてジニーは、
昔は好きなハリーを黙って見つめいているだけでしたけど、
「今のままではダメだ」と気づいたのか、
色々な面で積極的な行動をとるようになっていますね。
ロンやジニーもヴォルデモートとの戦いに巻き込まれますが、
ハリーに守られているだけではなく、
自分の身は自分で守って、しっかり戦っていましたね。