「働こうとしない人たち 拒絶性と自己愛性」(はてな年間100冊読書クラブ 49/50)
働こうとしない人たち - 拒絶性と自己愛性 (中公新書ラクレ (178))
- 作者: 矢幡洋
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/05/11
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
- 「拒絶性」と「自己愛性」の2面からの分析
いわゆるニートやフリーターなど「働こうとしない」
「仕事が長続きしない」人達について
「拒絶性と自己愛性」の2面から分析している本ですね。
実例が豊富に取り上げられており、解りやすく説明されています。
しかし、実例は必ずしも日本人だけではなく外人も取り上げられており、
ニート現象は日本特有のものかと思っていましたけど、
アメリカでも似たような人達はいるんですね‥(^^;)
この中で、「自己愛性」は「自分(の能力)はこんなものではない、
もっと相応しい「天職」がある筈だ」と自惚れてしまい、
仕事が続かないパターンですね。自惚れる割には、
目標に向かって努力もしない(なぜなら自分は優れているから)
という感じで、端から見れば鼻持ちならない奴って感じがしますな。
もう一つの「拒絶性」は、自己を卑下するタイプで
「どうせ自分なんか‥」とひねくれてしまうタイプですね‥(^^;)
こちらは人間関係やコミュニケーションに難があるため、
職についても長続きしないという感じですね。
ニートやフリーターについて、「モラトリアム志向」
「タレントなどの目標に向かって浪人中」といった感じで
目的別(モラトリアムは目的が見つからない)に
分析しているケースは多いですが、
人間性の面にスポットを当てて分析している
本書のようなケースは珍しいかと思います、
興味深く読む事が出来ました。