「トヨタのできる人の仕事ぶり」(はてな年間100冊読書クラブ 41/50)

トヨタの役員秘書が見た トヨタのできる人の仕事ぶり

トヨタの役員秘書が見た トヨタのできる人の仕事ぶり

  • 「できる人」の仕事ぶりの「実例集」

著者の石井住枝さんは、トヨタ自動車の役員秘書を務めた方で、
主に著者が仕事中に接した、役員の方々の仕事ぶりが書かれています。
「他社とは違った、トヨタ自動車独自の仕事の様子」
を期待すると、少し期待ハズレかもしれませんが、
(この本から読み取れる「トヨタ独自の要素」は、ホワイトカラーでも
常に「カイゼン」を心がけて仕事をする、という程度でしょうか‥)
いわゆる一般的な「デキル人」の仕事ぶりはどのようなものか、
という点では非常に参考になるかと思います。
「部下を信頼して仕事を任せる」「周囲への心配りを怠らない」
といった人間性、「現場重視」「時間の有効利用」といった
仕事に対する姿勢などが、著者の見た実例を元に書かれています。
実際の人間が取った行動の記録ですから、
いわゆる普通のビジネス本とは違って
読んでいても説教臭くなく、非常に解りやすいですね。

  • 「できる人」の仕事ぶりを間近で見ていると、成長出来ますね。

「できる人」の仕事ぶりは上記のように、
言われるまでもない、簡単・当たり前なことが多いと思いますが、
私を含めて(^^;)多くの人にとっては、
「頭では解っているけど、なかなか実行出来ていない
(行動に移せない)」といった感じのことも多そうですね‥(^^;)
また、多くの役員や上級職の方と接しているうちに、
そういった偉い人の中でも「出来る人と出来ない人」の
見分けがなんとなく解って来る、というこの本の著者の経験は
普通の平社員ではなかなか味わえないですし、羨ましいと思います。
「できる人」の行動を間近で見ていると、
その言動に薫陶を受けて、自分も成長出来ますよね。
この本の著者も、もともとは普通の一般職だったようですが、
役員秘書に抜擢されて業務をこなしていくに従って
自己啓発欲に目覚めたのか、秘書職のままでは終わらずに
女性社員には珍しく技術職を志望して異動したりしたようですね。