「日本道路公団 借金30兆円の真相」(はてな年間100冊読書クラブ 19/50)

日本道路公団―借金30兆円の真相 (NHKスペシャルセレクション)

日本道路公団―借金30兆円の真相 (NHKスペシャルセレクション)

現在話題の郵便局よりも、一足先に民営化が決まった
日本道路公団を扱った本です。
過疎地域に不採算の高速道路を作り続けるため、
いつまでも東名高速道路などの「高採算路線」が、
建設費の償還が終わっても無料化されてなかったりする点を
追求していますね。過疎地域の高速道路建設は、
やはり政治家の圧力が大きかったようです。
宮崎選出の江藤隆美氏(自民党・江藤派会長)に焦点をあてて、
東九州道路」の建設が決まった過程や、
「高速道路もどき」の道路(一般有料道路)を作りはじめて、
建設を既成事実化してしまう模様が書かれています。

そして東名沿線地域の不満をそらせるために
第二東名道路」の建設をはじめたとか。
この「第二東名道路」、今東名高速で一番混んでいる
東京近辺の建設は始まっておらず、
そんな状態なのにかなりの高規格で作られているため、
建設費もかさんでいるとか‥民営化が決まったとはいえ、
今後も不採算の道路は作り続けられてしまうようですね‥