大河ドラマ「義経」 第28話 「頼朝、非情なり」

一の谷の合戦の後始末については、捕らえられた平重衡の処遇を巡り、
源氏内部で意見が分かれましたね。三種の神器との交換を画策しますが、
平家側はこれを拒否、重衡の運命は風前の灯状態となります。
頼朝は「有用な人材は活用する」意向を示し、
重衡はとりあえず軟禁状態に置かれるようですね。
そして義仲の遺児・義高は逃亡を図るも失敗、斬首となりました。
義経滝沢秀明)は「同じ源氏だから」と助命を求めますが、
頼朝(中井貴一)は、「武士の国を作るため」
非情に徹したという感じですな。
まぁ、こういう場面で平家が助命をしたからこそ、
今の義経や頼朝がある訳で、それを考えれば、
頼朝が義高を見逃す筈は無いでしょうね。逃亡を図らなくとも、
義高はいずれ処刑される定めだったと思います。
幼いころに父・義朝を失い、肉親の情に飢えている2人の兄弟ですが、
その思いもあって「源氏一族」の絆を求める義経に対し、
頼朝は、自らが理想とする国家の建設に向け、
そのような情は一切捨て去っている感がありますね。