大河ドラマ「義経」 第12回「驕る平家」

  • 渡哲也・清盛の凄みのある演技はお見事

今日は「驕る平家」のタイトル通り、ストーリーは平家内部が中心で、
義経滝沢秀明)の出番は少なかったですね〜、
老い先短い平清盛(渡哲也)の最後の見せ場って感じでしょうか。
今のペースだと、清盛はおそらく4月一杯位で退場しそうですから。
しかし渡哲也の清盛、相変わらず凄みのある演技でしたねぇ‥
感嘆しました。歴史の本とかを読むと、
「重盛が清盛の暴走に冷静に歯止めをかけていたのだが、
その重盛が死んだ後、清盛はやりたい放題になった」
という記述が多いですけど、
このドラマでは、平重盛が「平家一門の事を考えて、
夜叉の如く厳しく振舞っていた」という感じに仕上げていますね。
清盛よりも重盛が果断というか、辛辣という印象がありました。
重盛死去で清盛が重盛の「夜叉」を受け継いで、
いわゆる「暴走(後白河法皇軟禁など)」に突入していく、
そんな描かれ方をしていました。
今までの清盛は、特に法皇には甘かったですからね(^^;)
まぁ法皇は、威勢も勿論、今後も源氏と平家双方を手玉に取る、
なかなかしたたかな人物ではあるので、
簡単に尻尾はつかませないのでしょうけど。
重盛死去で時期平家の棟梁となる平宗盛は、
「庶兄(=重盛)が死んで、母上も嬉しいでしょう」と臆面も無く
母親に言い放つなど、バカ殿ぶり全快ですなぁ(^^;)
これは、平家の凋落を予感させるような伏線でしょうか。
あと、源平決戦で義経と深く関わってくるはずの、平時忠の出番が
ここまで少ないのがはちょっと意外な感じがしています。

義経関係では、木曽義仲巴御前がはじめてお目見得しました。
義仲役は小沢征悦ですか、もう少し粗暴さがあっても良さそうだな、
という感じはしました。今日のところは好青年って感じカナ(笑)
巴御前役は小池栄子ですか‥まだ今日のところは
演技云々は言えませんけど、個人的には彼女はあまり好きではないですね、
まずカワイイとは思えないし(^^;)まぁ男勝りな巴御前的には、
ちょうど良い配役かもしれませんな(^^;)
義仲には巴御前のほかに、山吹というはかなげ系の愛妾がいたそうですが、
個人的にはむべなるかなというか、義仲の気持ちがよく解ります(^^;)
次回はいよいよ源平の戦いがスタート、
まずは源頼政の反乱ですね、大きく動きそうな感じがしていて楽しみです。
頼政役の丹波哲郎がどんな「死に様」をみせてくれるのか、
というところも(笑)