「万国博覧会の美術」展

今日は、現在名古屋市博物館で開催されている、
万国博覧会の美術」展を見に行きました。
まぁもともとお金を払ってまでは見に行くつもりはなかったのですが(苦笑)
会社で招待券が貰えたので「タダなら行こう」って感じですね(笑)
しかし、あまりめぼしい展示品もなさそうだし、ガラガラかな〜
と思っていましたけど、結構混みあっていましたね。
万国博覧会の美術」ということで、
明治時代初期に海外で開催された万博に展示された、
主に日本から出展された展示物が中心でした。

  • 明治時代の欧米では「蒔絵」が人気があったようです。

当時の欧米諸国では、「蒔絵」が人気を博していたとか。
漆はあまり欧米ではなじみのない材料だったんでしょうね。
また、金粉などを降ってあり、豪華そうでもありますし。
日本の工芸品なのですが、所有はヨーロッパの美術館、
というケースが多いですね。欧米の万博で展示したあと、
現地人の求めに応じて売り払ったりしたそうです。
また、明治維新でそれまでのパトロンであった武士が没落したため、
工芸品は輸出に活路を見出したりもしていたとか。
必ずしも、廃仏毀釈の風潮で流出したということでもないのですね。
蒔絵のほかにも、動物の彫刻が、そのリアルさで人気あったようです。
鷲とかの像もありました。
また、七宝などの陶芸品ももてはやされていたとか。
しかし、展示会への出展ということで、
壺とかとにかく大きいものが多かったですね。
見学者を驚かせようということなのでしょうけど。

  • 欧米諸国の出展品も

日本が出展した工芸品だけではなく、
欧米諸国が出展した品物も展示されていました。
万博のポスター、あとはロダンの彫刻や、
ブーグローの絵画などもありました。
しかし、普段の展示会で使う1階のほかに、3階にも会場があり、
展示内容は非常に盛りだくさんでしたね。
また、沢山の博物館から沢山の収集品を集めてきたな、
という感じです。結構コストかかっているのではないでしょうか。
展示会のタイトルからはマイナーな印象を受けてしまうのですが。
結局、3時間位見ていたのではないでしょうか。
さすがに最後のほうは疲れてしまって、
駆け足でざっと見るだけになってしまいましたけど。
という感じで、期待して無かった分(苦笑)意外に楽しめたかなって
気がします。たまにはこういった芸術作品を見て、
鑑賞力を養ってみるというのも良いかもしれないですね。