「大唐王朝 女性の美」展

今日は、松坂屋美術館で開かれている、上記展覧会に行ってきました。
デパート内の美術館での開催ということで、あまり認知度は高くなく、
金券ショップでもタダに近い値段で招待券を売っていたりしたため、
内容的にはあまり期待はしていませんでしたが(苦笑)、
他の地域の巡回では、市立博物館で開催されるケースもあるようで、
実際には結構見応えのある展覧会でした。

  • 俑や壁画は少し大味気味かな、と。

展示会のタイトルにある「女性の美」がテーマであり、
最初の展示は、「ファッションの移り変わり」と称して、
女性の形をした「俑」(日本の「埴輪」のようなもの、
死者とともに埋葬された人形)が中心でした。
まぁ当時の中国の服装や文化がわかるとはいえ、
少し退屈気味だったかな(苦笑)
ただ、唐三彩で色づけされているのもあり、結構キレイな俑もありました。
あと、壁画の展示もありました。
日本の天平文化正倉院にある、鳥毛立女屏風など)に繋がる壁画でも
ありますね。ちと太めの女性が美とされていた時期でもありますな(笑)

  • 豪華な装飾品が副葬されていたようですね。

2番目のコーナーは装飾品関係。こちらも墓から発掘されたものが
中心でしたが、「発掘」とはいえ、お墓から運び出したことは事実であり、
やっている事は当時の泥棒とあまり変わりが無いような気がしたり‥(^^;)
呪いとか無ければ良いんですけどね(苦笑)
金を使った豪華な&繊細な細工の装飾品もあり、
高貴な人の墓から発掘された事が窺えますね。
まぁよく盗掘されずに残っていたな、という感じもします。
日本に輸入されいてるような「三角縁神獣鏡」に近い鏡もあり、
干支やら神仙の神々など、「よくこれだけ細かく彫ったよな〜」って感じで、
技術の繊細さに感動したりしました。

  • 最後は石造の仏像など

仏像と「女性の美」とどういう関係があるのか、と思いましたけど、
「女性的な繊細の像」がテーマだそうです。
仏教だけではなく、道教の像もありました。
そういえば道教関係の像は、日本ではほとんど見る機会は無いですね。
仏像に関しては、日本のものと大きな違いは無かったかな、と思いました。
ここ最近の名古屋の市立や県立の美術館の特別展示は、
個人的にもう一つ興味をそそられないものが多かったのですが、
今回の展示会はなかなか楽しめました。「女性の美」というタイトルからも、
見応えが果たしてあるのかな〜と思っていたんですけどね。