西武ライオンズも売却へ(はてなプロ野球’04)

  • 西武も売却、パ.リーグに再び暗雲が

東北楽天ゴールデンイーグルスの誕生で、
ようやく一息ついた感のあった球界再編問題ですが、
今度は、今年日本一を達成したばかりの
西武ライオンズに売却問題が浮上しました。
親会社の西武鉄道による、株式保有の虚偽報告に発端する
会社再建に伴うリストラの一環だそうですが、
う〜む、福岡ダイエーホークスも売却の話が出ていますし、
パ.リーグに再び暗雲が立ち込めてきたって感じですね。

  • 売却額は200億円?

しかし、西武側の提示額が200億円と高すぎるため
(宣伝効果の高い球団とはいえ、毎年40億ほどの赤字を出している)、
どの企業も二の足を踏んでいるようです。
先週の新規加入審査で落選したライブドアにも話があったようですが、
ライブドアの新規参入を「資金的に余裕が無い」と言って
却下しておきながら、参入よりも資金が必要になる売却を持ちかけるとは、
どうかと思います。姿勢が首尾一貫していませんな。
これでは、楽天の参入決定が出来レースと言われても
仕方が無いかと思います。また、あの不便な所沢の西武ドーム
引き続き使用しなければいけない、という縛りもねぇ。
それでは引き受けても現れないかと思います。
西武鉄道沿線でなければ、球場に行くのも大変だし。

  • 地域に密着する鉄道会社が球団を持つ時代は終わった?

合併して消滅した近鉄、そして今回の西武という
鉄道会社が相次いで球団を手放す、ということは、
小林一三・元阪急電鉄社主発想の、「自社の鉄道を利用して、
観光施設に来て貰い、親会社(鉄道)と子会社(観光施設)が相互発展」
という時代は完璧に終わったんでしょうな。
鉄道会社は民間会社とはいえ、本業の鉄道業では、
公共の利益に反しますからあまり利益が出せないでしょうし、
球団の赤字を負担出来なくなった、ということだと思います。
早めに撤退した南海・阪急は正解だった、という感じですね。
日本ハムやロッテのような、全国を市場とする企業でもない限り、
球団運営による費用対効果が見合わなくなってしまった、
ということかと思います。