「AKB48 セットリストベスト100  2013」

  • 今年の1位は、旧:チーム4の公演曲

今更ではありますが、標題の件につきまして、
振り返ってみたいと思います。
今年の1位は、昨年解散の憂き目にあった
「旧:チーム4」の公演の代表曲「走れ!ペンギン」でしたね。
AKB48の人気の上昇と共に、この「セットリスト」企画で
上位にランクインする曲は、地方在住のファンにとっても
馴染みのある、シングル曲が中心となっていただけに、
公演曲が1位にランクインするというのは、少々驚きの結果でしたね。
おそらく、チーム4メンバーのファンが、
この曲に一点集中して投票を行い、
その結果が実を結んだものと思われます。

  • ライトな&地方のファンが、離れた結果‥?

その一方で、公演曲が1位になるという結果は、
AKB48を、シングル曲を中心に認知している
ライトな&地方のファンが、離れた」結果、
と言えるのかもしれないですね。
AKB48、昨年は、センター固定の人気メンバー・
前田敦子さんが卒業しました。
そして、残ったメンバーにも、指原莉乃さんを始めとして、
スキャンダルが相次いで発覚してしまいました。
これらの事象がマイナスに働いたこともあり、
昨年2012年は、「AKB48の人気はピークを過ぎて、下り坂」
にあるものと実感させられましたからね。
この「セットリスト」、1位の曲への投票総数等が発表されないので、
上記はあくまでも仮説に過ぎないですけどね。
しかし、「メンバーを入れ替えて、グループの存続を図る」仕組みの
先輩的存在である「モーニング娘。」は、
グループこそ今日まで存続しているものの、
その人気は、ピーク時と比べると見る影もありません。
AKB48も、今年はいよいよ衰退への道を歩み始めそうですね…

 「プロ野球二軍監督」(はてな年間100冊読書クラブ 9/100)

プロ野球 二軍監督--男たちの誇り

プロ野球 二軍監督--男たちの誇り

  • まず、世代間の価値観の違いに悩む二軍監督

華やかな一軍の監督とは違い、
陽のあたることの少ないプロ野球の二軍監督、
本書は、その二軍監督や二軍の選手達を描いた内容になりますね。
「若手選手の育成と、成長した選手の一軍への送り出し」が
二軍の主な任務かと思いきや、その背景には色々あるようですね。
まず、二軍監督と新入団の若手選手では、
親子ほども年が離れていて、価値観も大きく異なっています。
「いまどきの若者の特徴として」よく言われているように、
ハングリーさが欠けていたり、すぐ挫折してしまったり。
二軍の監督やコーチ達は、まずそこで戸惑うようですね。
また、誰もがアマチュア時代には輝かしい実績を残している
「お山の大将」ですから、もともと尊大な、
他人の意見や忠告など、聞く耳を持たないところもあったりします。
少し前に話題になった、埼玉西武ライオンズ
菊池雄星投手とデーブ大久保コーチとの暴行・確執も、
この世代間の価値観の違いに、起因しているそうですね。
まぁ、サラリーマン社会の上司と部下の関係に
似ているようなところもありますね。
一軍からは「一軍に不足している機能に見合った選手を供給する」
という要求を突きつけられ、一方では、
「部下の若手選手の育成」もしなければならない、
まさに二軍監督は、プロ野球界の「中間管理職」ですな。

  • 必死に頑張る選手には、情も移る二軍監督

北海道日本ハムファイターズの二軍監督として、
性格に問題のあった(笑)大器・中田翔選手を
矯正して一軍で通用するまでに育てた水上善雄さん、
二軍監督を経て一軍監督に就任した西武の渡辺久信監督と、
後任の二軍監督・片平晋作さん、
その二人に影響を与えた広島東洋カープの二軍(山崎立翔監督)、
などが、本書では取り上げられていますね。
若手選手との価値観の違いに戸惑いつつも、
必死に頑張る選手達に対しては、つい情が移ってしまう
二軍監督の人間味にあふれる様子が、描かれています。
中田選手のほか、渡辺監督が目をかけた栗山巧選手や、
投手から打者に転向した嶋重宣選手など、
長年の二軍暮らしを経て、遂に花開いた選手もいれば、
尾崎匡哉選手や江川智晃選手など、
ドラフト1位指名された期待の星ながらも、
いまだに二軍で苦しんでいる選手もいますね‥
まぁ、プロの世界は、実力(この本によると、
実力だけではなく、「球団が求める能力を持つ」といった
運にも左右されるようですが‥)シビアではありますけど
プロ野球好きな人にとっては、
興味深く読める内容の本かと思います。