「市町村合併で「地名」を殺すな」(はてな年間100冊読書クラブ 25/50)
- 作者: 片岡正人
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2005/06
- メディア: 単行本
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- 市町村合併もピークは過ぎたって感じカナ?
今年初めあたりまで各地で進んでいた
「市町村合併」に伴う合併後の市町村の名称について、
ある意味いちゃもんをつけているって感じの本ですね(^^;)
合併に伴う新名称では、私の地元・愛知県でも
「南セントレア市」が悪い意味で話題になりましたね。
これは私も「ちょっとどうかな」と思いましたけど、
合併自体が破談に終わり、「南セントレア市」も
あえなく幻と消えてしまいました‥(^^;)
- 歴史に基づいている名称なら可、安易な名称は不可
この本の論調では、「昔からその地方を表している、
歴史的な名称なら可。そして、却下している例としては、
・「さくら市」などの瑞祥(めでたい)的な抽象名称や、
・「さいたま市」などの安易なひらがな、
・「飛騨市」のように、もともとは地域全体を現す名称なのに、
一部だけで名乗ってしまうのは「僭称」として、
一刀両断していますね。「四国中央市」あたりも
「尊大すぎ」って感じでバッサリです。
- 安易なひらがなは間が抜けて見えてしまいます‥
まぁ、私も安易なひらがなの市名はどうかと思いますね。
地名には難しい読み方も多いので、正しく読まれないことが多くて、
ひらがなにするのかと思いますけど、ひらがなだと
どことなく間抜けな印象もしてしまいます(^^;)
きっと今度の総選挙でも、多くの候補者が
名前をひらがなにして(=ひらいて)出馬するかと思いますけど、
ポスターでひらがなの名前を見たりすると、
その候補者がアホっぽく見えてしまいますね(^^;)
例えば「岡田かつや」と「岡田克也」を比べてみたりして。
- 僭称的名称は奪い合いが‥
「飛騨」のように、「観光で割りと有名なイメージのある」
旧国名は、その地域で奪い合いが起こったようですね(^^;)
「飛騨市」の場合も、高山市などが「飛騨はこの地域全体のもの」
として抗議したそうですし(このあたりは、個人的には
県知事が仲裁に入るべきだったと思います‥)
静岡県の伊豆地方では、早い者勝ち的に「伊豆市」が誕生して、
遅れて合併した町村は「伊豆の国市」を名乗ったそうですね(^^;)
これに対して「佐渡市」「対馬市」などは、島全体が一つの市となって
島名を名乗っており、これならこの本に書かれているように
スッキリするカナという感じですね。
他地方の人の誤解も招かないですし。