「ムーンライトマイル」

映画といってもレンタルビデオですけどね(^^;)
先週の「開店セール1本10円レンタル」で、5本(=レンタル限度本数)に
足りなかったため、最後に1本付け足して借りたって感じなので、
あまり内容に関しては期待していませんでしたけど、
その割には意外と面白かったです(苦笑)

  • 簡単なあらすじ

結婚式を控えた女性(ダイアナ)が発砲事件に巻き込まれて死に、
残されたダイアナの婚約者(ジョー)とダイアナの
両親との関係を描いています。
実はジョーは事件前にダイアナとの婚約を解消していたのですが、
ダイアナの両親がジョーを優しく包んでくれるため、
なかなか言い出せ無い状態が続きます。
しかしそんな中でジョーは、結婚式の後始末中に知り合った
郵便配達の女性にひかれるようになり‥

  • 愛するがゆえに難しい

「義理の父母を愛するがゆえに、真実を告げる事が出来ない」
これがこの映画のメインテーマですね。
父も母もそれぞれ傷を負っていますが、
彼らがジョーに優しくしてくれるため、
ジョーも期待に応えようと「理想の娘婿」を演じ続けたりします。
しかしそうした仕草には無理が生じて、
母親にはバレてしまったりしますね。

  • ダイアナの描写が全く無く、感情移入はし辛かったなぁ‥

ヤマ場は、ダイアナを殺害した犯人の裁判の場で、
ジョーが真実を告白する場面です。
ジョーは「いつもまっすぐだったダイアナは、
いつまでも自分が偽っている事を喜ばない」という内容の
セリフと共に、真実(実は事件時には既に別れていた事)を
語り始めます。しかし、実はこの映画では、ダイアナは全く登場しません。
いくら「まっすぐな娘」と言われても、回想シーンも無く、
ジョーの語りの中に登場するだけでは、
ダイアナに対する思い入れが出来ず、
ジョーの改心もイマイチ納得し辛かったです。
ダイアナを登場させなかったのは意図的なのでしょうけど、
個人的にはこの手法は失敗かな、という感じがしますね。
まぁでも最後は、登場人物全員が
「亡くなった人の事は思い出とする事が出来て、新たな人生を踏み出す」
というキレイなエンディングになりましたから、
見終わったあとの気持ちはスッキリ出来たと言う感じカナ?