会津越後雪見路紀行 第2日目

朝は5時半起きでホテルを後にして、
長岡6時7分発の上越線上り電車に乗りました。
今は新潟中越地震の影響で、電車の運転が間引かれているので、
この電車を捕まえないと、後のスケジュールが
目茶苦茶になってしまいます。
早朝の長岡市内は、雪が降っていました。
寒さはそれほど感じないのですが、さすがは新潟県って感じですね。
長岡〜小出間は、まだ地震の余波で減速運転をしています。
遅く感じてしまいますが、まぁ仕方ないですね。
その代わり減速区間が終わった後は、一気に加速して速くなりました。
しかし、外は雪で白一色だし、朝は早かったし、
見ていると次第に眠くなってしまいますね‥(^^;)
今日はまず越後湯沢で下車し、上越新幹線の越後湯沢-ガーラ湯沢間を、
乗り潰すことにします。

ガーラ湯沢上越新幹線の車庫がスキー場に近いことから、
スキー場への直結駅として開通していますが、
首都圏在住ではない私にとっては、ここへスキーをするために行くことは
あり得ないと思われるため、今のうちに乗り潰しておこうと思います。
今日は土曜日ということもあって、東京発の「たにがわ」は、
スキー客がかなり乗っていましたね。
しかしそういえばスキーももう何年もやっていないなぁ、と思ったり。
ちなみに越後湯沢駅では、ガーラ湯沢行きのきっぷは自動販売機では
売っていないようだったので、みどりの窓口で買いましたが、
結構私のような物好きな客がいるのか(笑)
「越後湯沢-ガーラ湯沢間の往復券」はすんなり発行して貰えました。
片道240円(乗車券140円+特急券100円)往復で480円也です。
MAX号や駅名表を写真に収めたりして、
改札の外すぐの場所に、リフト券が買えるカウンターがあって、
スキー客で一杯でしたね。まぁ私はそこには用が無いので、
土産物屋をちょこっと冷やかした後、再び改札に入り、
帰りの電車に乗ることにしました。
まだ9時過ぎなので、この時間にスキー場から帰る客は少なく、
車内はガラガラで大名気分を味わいました。
‥って越後湯沢までの3分ほどですけどね(^^;)

越後湯沢からは北越急行ほくほく線)経由で十日町へ出ます。
北越急行直通の列車は、まだ発車まで10分以上ありましたけど、
車内はかなりの座席が埋まっており、
進行方向逆側の席しか確保出来ませんでした。
上越線から北越急行に入る六日町でBOXが空き、
ここからはのんびりする事が出来ましたね。
しかし北越急行、これが初乗りになりますけど、
高架やトンネルをふんだんに使って(笑)おまけに線路規格が良いので、
スピードが出ますねぇ。美佐島駅はトンネルの中にあったりしますし。
ただ、沿線住民は少なそうな感じはしました(^^;)
十日町からは飯山線に乗り換えます。北越急行線の料金を払って、
「乗換券(=北越急行分は精算済み券)」を貰いましたが、
これがなんとチラシの裏紙を利用したものでちょっとビックリ。
なるほど、こうやって第3セクター鉄道は経費節減を図っているんだなと
実感したりしました。

  • 十日町市内を歩く(異色の歩行者用信号機)

十日町では乗り継ぎの飯山線の発車時刻まで時間があったので、
町の中を歩いてきました。しかし、外は雪が降っているし、
十日町はそれほど大きな町ではないので、除雪が十分に行なわれているとは
言い難かったです。アーケード商店街を往復しただけとはいえ、
横断歩道を中心にシャーベット上の雪が残っていて歩き辛かったですね。
雪国では、信号機に雪が積もるため、
「一般的には横型(○○○って感じ)の信号機が縦型になっている」
というのは知っていましたけど、歩行者用の信号機が
逆に一般的な縦型ではなく、横型の信号機になっていたのは
ちょっとビックリしました。歩行者用の信号機の横型は
はじめて見たので、今青なのか赤なのか、一瞬戸惑ったりしましたね。
また、新潟県中越地震で被害を受けた地域だけに、
商店街の建物に「崩壊危険性あり」といった張り紙が張られていました。
う〜む、改めて地震の被害の大きかった事を実感したりしました‥

駅に戻って、いよいよ飯山線に乗車です。
今回の旅行は、昨日予定していた只見線に乗れなかったので、
今日の飯山線に雪辱を賭けて、という感じですね(^^;)
戸狩野沢温泉行きの列車は1両のワンマン運転
車内にわずかの乗客を乗せ、十日町駅を発車しました。
飯山線信濃川(長野県に入ると千曲川に名前が変わります)
に沿って走り、沿線は雪の多いところといわれていますが、
本当に見応えありましたね。民家の1階より上の高さまで、
雪が積上げられています。まぁこうやって列車に乗れるだけでも
感謝したくなる位でしたね。しかし地元の人は大変だろうな、と思います。
私はこうやってわざわざ雪を見に来て、それも楽しんでいますから、
罪な存在だなぁ、と思ったりしてしまいますね(^^;)
雪国に来るにあたって、久しぶりに鈴木牧之の「北越雪譜」を
ちょこっと読み直してきましたから、余計にそう思えます。
長野県に入った森宮野原駅で対向列車待ちの小休止があり、
駅の外に出てみたりしました。長野県栄村って確か、
過疎化なにかで有名だったような気がしますけど、
ちょっと思い出せないですね‥(^^;)
確かこの村の村長さんががヤリ手だった、とかかなぁ‥
戸狩野沢温泉駅から長野行きの列車に乗り換える頃には、
車窓から見える雪も次第に少なくなって来ました。

長野駅で途中下車し、久しぶりに善光寺に行ってきました。
前回来たのは、長野オリンピックの前ですから、
もう10年以上前になるのかな、ほんとご無沙汰してましたって感じですね。
長野市内は意外に雪が少なくて驚きました。
まぁ今日は長岡からずっと雪の多いところを通ってきただけに、
余計にそう感じたのかも。善光寺境内にちょこっと残っているくらいで、
普通の路上には全く雪は無かったですから。
しかし、風が強くて寒かったですね。
善光寺に行く途中で、袴姿の女子大生?とすれ違ったり。
そういえば今は卒業式シーズンですな。
門前町の土産物屋を見ながら、善光寺境内へ。山門は工事中でしたね。
本堂に入り、久しぶりの「戒壇めぐり」をやって来ました。
中は本当に真っ暗で、少々怖くなりますね。
右手を壁に当てながら、それを頼りに進んで行きます。
ただ、「暗闇の中で触る事が出来れば願いがかなう」という錠前は
場所がよく解らなかったですね‥(^^;)
戒壇めぐりの後は、経蔵でお経が入っているという経車を回したり、
資料館を見てきたりしました。
しかしどちらも、本堂とは比べ物にならないくらい空いていましたね。
ここまで足を伸ばす人は珍しいのかも。
帰りはお土産物屋を冷やかしながら、長野駅に戻りました。

  • そして帰途へ

長野駅でお土産とかを買った後は、家に帰ることになります。
17時1分発の松本行きに乗り、篠ノ井線姨捨の眺めを楽しみました。
盆地を一望できるって感じで、確かに絶景ですね〜。
鉄道では九州一の絶景といわれている、
肥薩線にも負けないくらいだと思いました。
松本から中津川行きに乗り継ぎましたが、
もう外はすっかり真っ暗ということもあって、
よく眠ってしまいました(^^;)
奈良井あたりまでは記憶にあるのですが、
次に気がついたら終点・中津川の直前でした。
これだけ寝たのも珍しいですね、普段は夜、景色が見えなくなると
本を読んだりする事が多いんですけど。
連日の早起きで疲れていたのかもしれません‥
中津川での乗り継ぎは悪く、20分位待たされてしまいました。
夜8時台になると、名古屋方面行きは1時間に1本しか無いんですね‥
まぁその列車の車両は、
セントラルライナー用の313系8000番台でしたから、
普通の鈍行列車とは違って少し豪華めなので、
そこは良かったのですが。