「石山寺と紫式部」展

  • 招待券を金券屋で入手して、安価に鑑賞(笑)

今日は昨日とは違って風が強くなり、寒い一日でしたね。
今日は、栄の松坂屋美術館で開かれている
石山寺紫式部」展を見に行って来ました。
例のごとく、松坂屋美術館の催事は、デパートの顧客に大量に
招待券が配布されているためなのか、金券屋で
チケットが安く手に入るのが良いですね‥(^^;)
今回の展示も、まだ8日に始まったばかりですが、
300円で購入する事が出来ました(笑)
でも、実際値段的にもあまり期待はしていなかったのですが、
展示は予想以上に見応えがあったという感じです。
気がつけば2時間以上見ていた格好になり、
最後は結構疲れを覚えてしまいました‥(^^;)

今回の展示は、紫式部が参籠時に「源氏物語」の構想を
練ったとされる石山寺が所有する、「源氏物語」関係の
各種資料(屏風や絵巻など)が中心でしたね。
屏風や絵巻は、鑑賞にあたっては少々大味な気もしてしまいますけど、
大きいだけに、製作当時は仕上げるのは大変だったのではないかな〜
と思ったりもしました‥(^^;)
今回は、土佐派(土佐光起)のものが多かった気がしました。
まぁ浅学の私にとっては、土佐派も狩野派
違いはよく解りませんけど‥(笑)
それらの絵巻や屏風には、全54帖の源氏物語の中の
1シーンが描かれているケースが多いのですが、
「若紫(源氏が紫の上を見初める)」や「須磨(光源氏配流)」などの
一部の有名なシーンを除いて、どのシーンが元になっているのか、
解らなかったのが個人的には残念でした。
当時の人は、絵巻や屏風を見ただけで、元がどのシーンなのか、
きっとすぐ想像できたりしたのでしょうね。

  • 他には浮世絵チックな紫式部、など

あとは、紫式部が構想を練っているシーンを描いた
掛け軸などもあったりしました。江戸時代のものでは、
当時流行の浮世絵の女性チックに描かれているケースもあり、
普段の紫式部のイメージとは、全然違って面白かったですね(笑)
また、大和絵と唐絵の違いは、ちょっと勉強になりました(笑)
山を丸く描くのは大和絵、尖がった感じに描くと唐絵だそうですね。
まぁ今回は、日本発の「源氏物語」ですから、
大和絵系がほとんど、だそうです。

石山寺所有の寺宝以外には、源氏の54帖を、
京都の画家達が一枚ずつ描いた計54枚の絵も展示されていました。
もっとも、私にとっては、絵の内容よりも、
解説として記載されていた、54帖の要約の方が
面白かったという感じです(笑)
しかしまぁ光源氏は、あちこちの女に手を出しまくりですな(笑)
終盤では、紫の上に先立たれてさすがにガックリ来ていたようですが、
若いときの行動からすると、ちょっと信じられないって感じですね(笑)
しかし、序盤で源氏は父帝の妃・藤壺と密通してしまいますが

中盤では逆に自分の妃(女三の宮)に密通されてしまい、
不義の子・薫が生まれてしまいます。
このあたりはまさに因果応報って感じがしますね。
その薫も、自分の恋愛は満たされないまま終わってしまいます。
恋が上手く行かないのは、ライバル・匂宮の存在もあったりしますが、
まぁ光源氏は以前自分も不義を働いていますから、
因果応報なのでしょうけど、親の因果が巡ってくるだけの
薫はちょっと可哀想だなぁ、という感じもしましたね‥(^^;)

  • ちょっと時期的に惜しいなぁ、とも思ってしまいます‥

ただ、「源氏物語」に関しては、昨年秋に徳川美術館
「国宝 源氏物語絵巻」が10年に1度の
全巻公開されていた(↓)こともあり、
今回の展覧会は、少々時期を逸してしまった感も否めないかな、
という感じはしてしまいましたね。「源氏物語絵巻」の公開前なら、
お互いに相乗効果も期待出来たでしょうし、
あと、絵画好きの観覧者にとっては、
事前の予習にも役立ったかもしれません‥(^^;)
http://d.hatena.ne.jp/yukino77/20051113/p1

  • ようやく見たかったビデオを発見!

その後は一旦家まで戻って、TSUTAYAで今週から
オンラインクーポン提示で半額レンタルセールが始まるので、
久しぶりにDVDやCDを借りて来ました。
そういえば最近は「半額セール」以外の期間では、
借りた事が無いですね‥(笑)
今日は、昨年に原作の小説を読んで感動した(笑)
市川拓司さん原作の「恋愛寫眞」の映画版を借りたりしました。
ずっと探していたんですけど、
邦画コーナーは今まであまり立ち寄った事が無かったので、
どの位置にあるのか全然解りませんでした。
この映画が当てはまりそうな、「青春」や「ラブストーリー」の
コーナーを探していたんですけどね。
しかしパッケージすら見あたらないし、
そろそろ一度店員さんに聞いてみようかな、とも思っていた位でした。

  • もう新作では無いような気が‥

しかし今日ようやく、「まだまだ新作」のコーナーに
置かれているのを発見しました!(笑)
映画は、結構前の作品だと聞いていたので、
新作コーナーはちょっと想定外って感じでしたね。
そもそも、このTSUTAYAには週末しか来られないので、
2泊や3泊で返却しなければならない事が多い
新作コーナーはチェックしていなかったからなぁ‥
もっとも「恋愛寫眞」は、今ではもう1週間借りられますけどね。

 昨日の大河ドラマ「功名が辻」 第6回 「山内家旗揚げ」

  • 山内家の家計は火の車に‥(^^;)

今日もまた淡々とした感じの進行でしたね。
千代(仲間由紀恵)にとっては、新右衛門一家を
面倒見ることになったため、家計が火の車状態となり、
食事を抜いて、空腹のあまり倒れてしまったりしますね‥(^^;)
まだまだ今は「夫のために馬を買う」といった
機転を利かせる様子は窺えないって感じですな(笑)
今回のような出来事を通じて、もともと頭の良い千代が
少しずつ鍛えられていった、というところでしょうか。
そういえば今回最後の出陣シーンでは、
旗印を用意したりしていましたね。

一方織田家には、将軍家の足利義昭の命を受けた、
明智光秀がいよいよ登場します。けど、足利義昭役は、
脚本を書いている三谷幸喜さんご自身なんですね‥(^^;)
これは手前味噌というか、脚本家の権限乱用では?
って感じもしますね(笑)
まぁ義昭は最後は将軍職を追われてしまうわけですから、
間の抜けた感じでも良さそうなので(笑)
自ら役に納まってしまった、というところでしょうか(^^;)
義昭の扱いを巡る光秀と織田信長舘ひろし)の
両者の考え方に、すれ違っている様子を入れたのは、
もちろん今後の本能寺への伏線でしょうけど、
あまりにあからさまって感じもしました。

  • 藤吉郎夫婦の悪だくみ‥(笑)

あとは、藤吉郎(柄本明)とねね(浅野ゆう子)の夫婦ですが、
成り上がりで生粋の家臣を持たない藤吉郎は、
今の配下の家臣の山内一豊上川隆也)達に忠誠を誓わせるために、
一豊達のいる場所では、あえて間の抜けたところを見せていますね。
しかしこの夫婦の山内家を辞した後の会話(↑の行動は演技だと言う所)は、
なんとも悪賢いという感じもしてしまいました‥(^^;)
まぁ、千代だけではなく、「ねね」も頭は良い、
というところを見せておきたかったのでしょうけど。
そっか、昔はトレンディードラマの女王(笑)浅野ゆう子さんも、
今では癖のある人物を演じても、
もはや全然違和感無くなりましたね‥(笑)