衆議院議員選挙 まとめ

郵政民営化が一番の焦点となりつつある、
来月の衆議院議員選挙ですが、公示ももうすぐですね。
次々に選挙対策と思われる新党が立ち上がり、
また郵政民営化反対派に対する「刺客」候補も話題になっており、
結構公示前から盛り上がりを見せている感じがありますね。
ここで個人的な感想などをまとめて見たいと思います。

郵政民営化反対者の公認をせず&刺客を送り込み、
小泉純一郎首相の「郵政民営化に対する本気度」を示している
感じのある自民党衆議院解散後に小泉内閣の支持率も
上昇しており、今のところムード的には良さそうですね。
ただ、「刺客を送り込んだ」強権政治に対する反発や、
及びその「刺客」が、地元に縁の無い天下り候補が
多いということで、こちらも地方の自民党組織を中心に、
担ぐのに抵抗がありそうですね。
また、もともと「地域の国民の代表」であるため、
衆議院議員を代議士と呼ぶのかと思いますが、
天下り候補では「地域の代表」では無くなってしまい、
国民・有権者を「集票マシーン」としてしか見ていない、
国民軽視という印象を受けます。
私の住んでいる地域の選挙区に立候補する自民党候補も、
他見出身の天下り候補ですからねぇ‥
私は郵政民営化には賛成ですが、
この候補に票を入れたいかとなると、答えはノーなんですよね。

今回の選挙は、保守の自民党が「郵政民営化」という改革を訴え、
逆に野党側は「民営化に反対する抵抗勢力」の
レッテルを貼られてしまった感がありますね。
野党第一党民主党にとっては、
「刺客」の登場で自民党戦力が分裂し、
これを追い風としたいところなのですが、
郵政民営化から、年金問題少子化問題といった方向に
焦点をずらそうと懸命という感じですね(^^;)
まぁ確かに、郵政民営化だけが話題になってしまい、
他の争点がぼやけてしまっているのは問題かと思います。
年金・景気対策・外交など、これらの問題点についても
念頭におきたい所ですね。
ただ、民主党外国人参政権付与に賛成しているなど、
中国・韓国寄りの姿勢が気になるところです。
あとは、民主党内にも本心では「郵政民営化」に
賛成の議員もいるでしょうし、寄せ集めの結党(巨大化)による
「旧社会党系・労働組合系(左寄り)」と
「旧保守系(右寄り)」の党内意見の不一致は
気になるところですね。

創価学会の固い支持に支えられている公明党
安定した戦いでしょうね。しかし、政治への関心が高まって、
投票率が上がったりすると、浮動票の見込めない公明党
相対的に不利になりそうな感じもありますね。
共産党社民党は苦しい戦いでしょうね。
一時期は「野党としての存在感」を示していた共産党ですが、
自民党民主党の二大政党の間に埋没しつつありますね。
もともと多数の支持者のいないこの党にとっては、
現在の小選挙区制は辛い制度でしょうなぁ。
社民党も厳しくなりそうです。秘書給与横領で有罪判決
&本人も罪を認めている辻本清美を立てることによって、
辻本が立候補している選挙区では好勝負が出来るかもしれませんが、
それ以外の選挙区からは票が逃げそうですね‥(^^;)
土井たか子さんも今回は比例代表の順位により、
落選確実っぽい感じですし、
社民党の歴史に終止符を打つのも、遠い話ではなさそうですね。
しかし土井氏の事実上の政界引退で、憲法九条を中心とした
「護憲」の流れが大きく後退するのは間違い無さそうですね‥

郵政民営化に反対し、自民党の公認を得られなかった各議員は、
「新党を結成」「無所属で「刺客」と戦う」
「出馬断念」といった感じで対応が分かれていますね。
その中で異色なのは「新党日本」でしょうか。
田中康夫長野県知事が党首に就くというのは意外な感じです。
確か田中知事は、以前は民主党に近かったような
立場だったような‥
民主党候補の応援にも出たりしていましたね。
結党メンバーも、郵政民営化反対派ばかりで、
「都市型政党」のような新しい流れは感じられませんし。
また、現職の県知事が、在職中に国政に関わる政党を
新たに立ち上げる、という行為にも違和感があります。
知事在職中は、知事の業務に専念すべきかと思います。
また、「新党日本」の現職議員には、
いわゆる「当選回数を重ねた大物」が少なく、
今回の選挙でも「刺客」により厳しい選挙戦に
さらされているケースが多いようですね。
しかし、個人的には小池百合子さんの最近のでしゃばりぶり
&スタンスの無さ(細川護熙氏と共に日本新党で立候補
日本新党解党で新進党に移籍も、 その後自民党に転向)
は好きではないので、小林興起氏には頑張って欲しいな、
とは思っているのですが‥

綿貫民輔党首の「抵抗勢力の代表」的イメージが嫌われて?(^^;)
新党日本」のメンバーに逃げられ、こじんまりとしてしまった
国民新党」ですが、綿貫党首・亀井静香氏と
重鎮級のメンバーが揃っており、こちらの方が「新党日本」よりも
選挙戦は優位に進みそうですね。郵政民営化についても、
過疎地の方が「郵便局が無くなる」という不安は強いでしょうから。
亀井氏への刺客として話題の、ライブドア社長・堀江貴文氏ですが、
う〜む、あからさまな落下傘候補では、
地元(特に地方)の支持を集めるのは厳しそうですね。
堀江氏を支持しそうな若者たちは、広島にもいるかとは思いますが、
果たして彼らが実際に、選挙に足を運んでくれるか否かは
微妙でしょうし‥(^^;)また、年配層ほど、フジテレビ買収事件などで
「金が全て」の堀江氏に対する反発も強そうです。
堀江氏支持の一因となりそうな、昨年、プロ野球
近鉄バファローズ買収に堀江氏が名乗りを上げたことは、
時も経ってもう忘れ去られていそうですし‥(^^;)

鈴木宗男氏が北海道で立ち上げた「新党大地」、
鈴木氏の品性はともかく(苦笑)、利益誘導型政治に対する
地元民の反応は、故田中角栄氏の例を問わず
意外と悪くないですから、北海道全体の比例代表
ひょっとすると鈴木氏が返り咲き、
なんてケースもあり得そうですね(^^;)
まぁ確かに握手シーンとか見ていると、
鈴木宗男氏は人懐っこさは感じさせますから‥

 「続「もったいない」の復活」(はてな年間100冊読書クラブ 27/50)


ノーベル平和賞受賞者のケニアの環境副大臣
ワンガリ・マータイさんの発言で、
日本語の「もったいない」という言葉が一躍脚光を浴びましたね。
まぁ、日本人の中ではなく、遠くケニアの人の着目が発端なのは、
ちょっと日本人としては残念な気もしますけど。
この本はその「もったいない」に焦点をあてています。

  • 「もったいない」と言いつつも‥

本の中では「省エネ」や「環境」をキーワードに、
現在の使い捨て文化や、24時間営業のコンビニ・自動販売機といった
「無駄遣い」を止めて「足るを知る」ことを実践しよう、
と呼びかけています。確かにこの本の中で説かれている事は
正しいとは思いますけど、一度便利に慣れてしまうと、
なかなか元に戻るのは難しいですよね。
まぁ24時間営業のコンビニや自動販売機は、
犯罪防止の観点からも営業を中止しても良いかと思いますけど、
(深夜に頑張るトラック運転手の方とかもいるかとは思いますが)
ちなみに日本には世界の3分の1の自動販売機があるそうです。
しかし電化製品については、本の中にも出ていますが、
現在は修理代が非常に高くつくこともあり、
「修理する位なら買い替える」ほうがむしろ安上がりですからね。
また故障する頃になれば、機能の高い新機種が出ていて、
気持ち的には買い替えたくなってしまいますし‥
買い替えといえば、ケータイもそんな感じがありますね。