「デフレの正体 経済は「人口の波」で動く」(はてな年間100冊読書クラブ 1/100)

デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)

  • 「デフレの原因」は、「生産年齢人口の減少」

一昨年から話題になっているベストセラーですね。
私は本書を図書館で予約したのですが(笑)
借りられるまでに、半年かかってしまいました‥(^^;)
著者の主張としては、本書のタイトルにもなっている
「デフレの原因」は、景気の波が原因ではなく、
団塊の世代の引退」と「少子化」による、
「生産年齢人口(15歳〜64歳)」の減少が原因である、としていますね。
「生産年齢人口が減ることにより、消費が減少して、
モノが売れなくなっており、これがデフレの原因である」としています。
「人口の波」がデフレの原因であることから、
ここ最近出生率が増えたところで、出生率の増加が
生産年齢人口に影響するのは、20年後になってしまいます。
そのため、「人口の波」は、当分の間は変わらない、としていますね。
この主張を、主に「統計データ」から導き出しているため、
客観的な裏づけがなされていますね。
なるほど、生産年齢人口が減れば、国内需要も増える訳が無いですね。

  • デフレの対策は、女性の活用や高齢者からの資産移転

そして、対策としては、「引退後の高齢者(将来予想される
医療費の支出に備えて、資産を溜め込み消費せず、デフレの要因)から
「生産年齢人口」に資産を移転させること(贈与税の優遇など)」、
減りゆく生産年齢人口の増加策としては、
「専業主婦などの女性を労働力として活用すること、」
(教養もあるので、外国人を活用するよりも手間がかからない。)
「年金は、世代間負担をやめ、同世代負担に変える」
上記の案を提言していますね。
まぁ、高齢者から生産年齢世代に資産を移転させても、
生産年齢世代も、年金など将来への不安から、
高齢者と同じく、資産を溜め込む可能性がある訳ですが‥(^^;)