「来ちゃった」(はてな年間100冊読書クラブ 90/100)

「来ちゃった」

「来ちゃった」

  • 思わず「来ちゃった」と漏らしてしまう、秘境などの旅行記

旅行好きの著者が、思わず「来ちゃった」と漏らすような
秘境などに旅した記録を綴った本ですね。
藁草履で絶壁を登る、鳥取三徳山投入堂などの
(ここは私も一度はいきたいと思っています。)
日本各地、そして世界への旅行記となっていますね。
大人向けの女性誌に連載された内容のためか、
「自由気ままなユルい旅行記」という感じです。
鉄道好きな著者ですが、実際「大好き」な鉄道に乗ると
居眠りしてばかり、というところも(笑)
ユルさが発揮されていたりしますね。

  • 男性と女性の性格の差を、改めて実感した思いです

ただ、「女性の著者が、旅行好きの女性向けのに書いた」
ものだからかでしょうか、男性の私が読むと、
もう一つ心に響かないというか、高揚感が無かったですね。
イラスト(「きょうの猫村さん」の、「ほしよりこ」さん)からも、
そのユルさが窺えるのですが(笑)、
私自身がこだわりを持っている旅行に関しては、
個人的にはこのユルさが合わないかな、という感じですね。
普段の生活なら、ユルいのは大歓迎なのですが‥(^^;)
ただ、本文の内容とイラストは、よくマッチしていますね。
男性の旅行記だと、「時間の許す限り色々なところを巡る」
「名所を全部制覇」といった感じで、
結構ハードな内容になっていることが多いですね。
私も、限られた時間(とお金‥笑)で旅行する身としては、
せっかく旅行に出るのなら、
色々極めてみたい、という思いが強いですね。
この本を読んで、例えば「投入堂」に行きたいという思いは
強まったものの、著者のようなユルい旅行を
実施したいとは、正直なところ思わなかったです‥(^^;)
なるほど、男性と女性の性格の差というものを、
改めて実感した思いでした。