「大人になれない若者たち」（はてな年間100冊読書クラブ 79/100）

大人になれない若者たち―どう理解し、どう育てるか (KINDAI E&S BOOK)

• 私も、本書に取り上げられている「若者たち」と、似たような境遇なので‥

長年、若者とのカウンセリングに向き合ってきた
著者による、悩める若者たちを分析した本ですね。
私も、本書に取り上げられているような「若者たち」と
状況や境遇は似たようなところがあるので、
共感しながら、読むことが出来ましたね。
若者たちは、「人間関係（友人、職場、家族（夫婦＆親子））や
「仕事や学業」に関する悩みを抱えていることが
多いそうです。まぁ、悩みの内容は、
今も昔も変わらないのでは？という感じですね。
昔の「若者たち」のほうが、こういった
悩みに対する我慢は、今の「若者たち」よりも強かった、
というところでしょうか。

• 若者が未熟になった、背景とは‥

最近の若者は、「心が脆く」「傷つきやすく」、
「うつ病になりやすい」という傾向があるのは、
まぁよく知られた内容かと思います。
著者は、自らの経験から、最近の若者には、
「自分から相談出来ない」、「他人に働きかけることが出来ない」、
「失敗が怖い」といった傾向があるとしています。
そして、若者たちがこのように未熟になってしまった
原因の一つとして、家庭環境をあげていますね。
家族と共に過ごす時間の減少によって、
家族間の心理的な距離が遠ざかってしまうこと、
また、過干渉＆放任、どちらも極端すぎるのは
問題であるとしています。
そんな「若者たち」に対して、家族で・職場で
しっかり向き合うための方策が、説かれていますね。
例えば職場では、傾聴や声掛け、励ましなど
自信をなくした「若者たち」に、
自信を取り戻してもらう手段が盛り込まれています。