「フランチャイズは地域を元気にできるか 誰も書かなかったその役割と課題」(はてな年間100冊読書クラブ 72/100)

フランチャイズの、加盟店側の組織の事務局長である著者が、
主に加盟店側の視点から、フランチャイズの仕組みの
問題点について、解説している本ですね。
まずは、コンビニをはじめとするフランチャイズ
概要について概説した後で、本書の主題でもある
フランチャイズの問題点(主に、加盟店側に
厳しい条件となっている点)を取り上げていますね。
高額なロイヤリティが経営を圧迫する点や、
24時間営業を強いられることによる、
体力的に厳しくなる点などが、あげられていますね。
まぁ、想定される点もありましたけど、
「公共料金の収集」は、客にとっては有難い仕組みであり、
コンビニ側にとっても集客手段になっています。
しかし今では、件数が増えすぎて集計の手間が取られてしまい、
人件費を考えれば、店側にとっては
現在は収益的にはマイナス、となっているケースも多いそうです。

  • 本部による、加盟店からの搾取の仕組み?

また、フランチャイズの本部が展開するキャンペーン
(「おにぎり」全品100円など)は、
原資は加盟店負担、となっているそうですね。
加盟店負担の結果、「売れば売るほど赤字」になってしまう
特売品などは、店によっては、「出来るだけ売れないように」
売り場の設置に腐心していたりもするそうです‥
問題点としては、現在のフランチャイズの仕組みは、
「まだまだ本部が強すぎ、加盟店が弱すぎる」ところに
問題がある、という感じですね。
コンビニ(本部)の高収益体質は、
本部による加盟店からの搾取によって成り立っている、
といっても過言ではない、ですね。
これでも、以前に比べれば、本部側は
加盟店の意見をかなり取り入れるようには
なって来ているようですが‥
著者が設立した組織は、
加盟店側が本部側にモノ申す組織であるため、
組織加盟店に本部側が嫌がらせをするなど、
過去の揉めた履歴、なども記載されていますね‥(^^;)