「天球儀白話 フェンネル大陸外伝」(はてな年間100冊読書クラブ 68/100)
- 作者: 高里椎奈
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/09/07
- メディア: 新書
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- 登場人物への思い入れが、より深まりそうな外伝集
完結した「フェンネル大陸」シリーズの、外伝集ですね。
本編に登場する様々なキャラの、
サイドストーリーが10編ほど収録されていますね。
多くの登場人物のサイドストーリーが収録されているため、
本シリーズのコアなファンにとっては、
登場人物への思い入れがより一層深まって、
満足出来る内容になっているかと思います。
あとがきに「本編からはやや離れる内容なので、
(泣く泣く)カットした」といった記載があるように、
時系列的にも、内容的にも本編に沿っていますね。
例えば、「本編第5巻と6間の間」といった感じで、
場面設定なども、しっかり設定されています。
本編の伏線的な、内容もありますね。
- 逆に、思い出せないと、物足りなさが残るかも‥
逆に、本シリーズは「偽王伝」「真勇伝」と
全10巻程度を経てきています。
どのストーリーの頃のエピソードだったのか、
あるいは「このキャラって誰だったけ‥?(笑)」
といった感じで、思い出せなかったりもするのが
難点ですね。さすがに、フェンやサチ、テオなど、
本シリーズの主要なキャラについては、
性格等の設定も、まだ記憶に残っていますけど、
脇役キャラを全部覚えているかとなると‥(^^;)
この事象は、先日読んだ「デルフィニア戦記外伝」
と同じですね。「完結したこの機会に、
是非もう一度最初から読み直してください」
という著者からのメッセージをこめた本書の刊行、
なのかもしれないですけど‥(笑)
これなら、「偽王伝」の外伝は、「偽王伝」の完了後
すぐに出したほうが、良かっのではないかと思います。