「勝間さん、努力で幸せになれますか」(はてな年間100冊読書クラブ 67/100)

勝間さん、努力で幸せになれますか

勝間さん、努力で幸せになれますか

  • 勝間さんと香山さん、お互い持論を譲らず平行線

この本は、勝間和代さんと香山リカさんが、
対談して、相反するお互いの持論を
展開した内容を、収録している本ですね。
勝間さんは、最近は「カツマー」と呼ばれる
信奉者を生み出していますが、
「努力して幸せを目指す」持論を展開しています。
これに対して香山さんは、「精神的な問題等で、
気力が出ず努力が出来ない人もいる。
そういう人たちはどうすれば良いのか?」
と問題を投げかけていますね。
しかし、お互いに気が強く、
決して持論を譲らないため(笑)
対談はどこまで行っても平行線をたどる、
という感じですね(笑)
結局最後までかみ合っていませんでした。

  • 共感出来るほうを、選べば良いのかな‥と思います

まぁ結局のところは、
どちらの主張も間違ってはいないのですよね。
「努力することによって、成功をつかめる」
という勝間さんの持論も一理あります。
一方で、「努力出来ない人もいる、
努力することが素晴らしいとは思えない」という
香山さんの理論も一理ありますよね。
一般的な読者としては、より共感できる理論のほうを
好き好きに選べば良いのではないかと思います。
個人的には、やっぱ香山さんの理論のほうが
より共感出来るかな、という感じですね。
勝間さんの理論は、やっぱ息苦しさを感じてしまいます。

  • 今、自分がどちらの境遇に近いかによって、左右されるのかな‥と

また、「カツマー」を続けていると、
何かの機会に燃え尽きてしまいそうですね。
まぁ、燃え尽きることが無いような
エネルギーに満ち溢れている人は、
「カツマー」でも何ら問題ないのでしょうけど。
今の私の立ち位置が、香山さんの立場に近い、
という状況も、香山さん寄りの理由なのかもしれません。
本書に出て来る香山さんは、
精神科医という職業にありながらも、
どこか斜に構えていて、決して
「仕事第一」のスタンスではない、という感じですね。
そんなところが、自分の今の状況と似ているので‥(笑)