「老後に本当はいくら必要か」(はてな年間100冊読書クラブ 22/100)

老後に本当はいくら必要か (祥伝社新書192) (祥伝社新書 192)

老後に本当はいくら必要か (祥伝社新書192) (祥伝社新書 192)

  • 著者が、自身の得意分野で自由気ままに持論を展開

年金問題などが喧しくなっている中で、
自分の老後を不安に思い、本書のタイトルを見て
この本を手に取る人も多いのではないかと思います。
ただ、そのような実践的な方面には、
この本は役に立たないのではないかと思います…(笑)
「いくらあれば大丈夫」といった、
具体的な内容は書かれていないですね。
標題にテーマを絞って書かれた本、というよりは、
著者が、自身の得意分野で自由気ままに
持論を展開している、という感じがしますね‥(^^;)
ハイリスク・ハイリターンの金融商品を批判したと思えば、
その話は、定年後の時間の過ごし方から
精神論や、はたまた登山の危険性まで飛んだりしていますね。
この展開はちょっとどうよ?という感じがしました。
金融商品の危険性については、
私はある程度理解している内容なので、
余計退屈に感じたりしてしまいましたね‥

  • 「老後にいくら必要か」ということは、自分で決めるべき課題

ただ、確かに「老後いくら必要か」ということについては、
各自の生き方に左右される面も大きく、
自分で決めるべき課題ですよね。
そういう意味では、「老後いくら必要か」という
問いに対しては「誰にでもあてはまる唯一解などは無い」
ということを暗示するために、まとまりの無い感じに
仕上がっているのかもしれません‥(笑)
「いくら必要か」と金銭面を考える前に、
まずは自分の生き方を考えるべき、なのでしょうね。
それなら、一理あるかなと思います。
「年金+2万円あれば、充分自足出来る」とありますけど、
私は、自足出来るだけでは、満足出来ないですからね‥(^^;)
この点は、人それぞれだとは思いますけど。