「国宝 初音の調度」展(徳川美術館)

  • 天下の将軍家の嫁入り道具、豪華ですね

祝日の23日の勤労感謝の日は、
徳川美術館に、標題の「初音の調度」展を、
見に行って来ました。「初音の調度」とは、
江戸幕府の三代将軍・徳川家光の娘である千代姫が、
尾張藩主に嫁入りする際に持参した
嫁入り道具(=調度)ですね。
そのため、尾張藩徳川家に伝わる文物を保管している
徳川美術館に現在まで残されていますね。
一連の道具に、「源氏物語」の「初音」の巻を
モチーフにした蒔絵が施されているので、
「初音の調度」と言われているそうです。

  • 硯箱&硯とか、何個も要らないのでは‥?(^^;)

天下の将軍家の嫁入り道具なだけに、
非常に豪華な、そして立派な調度品ですね。
しかし、同じような調度品が複数あるのですね。
棚などは、複数あっても使い道がありそうですけど、
「硯箱(&硯)」などは、
複数あっても仕方がないような気がします…
なんだか勿体無い感じがしますね。
この「初音の調度」、全品が国宝に指定されており、
今回はその全品が公開されています。
そのため、展示品は、国宝のオンパレードですね(笑)
せっかくの国宝ですが、これだけ並べられていると
ありがたみも少々薄れてしまうような気がします…(^^;)
ここで国宝を沢山展示しているためなのか、
その代わり今年は、例年この時期に行われている
「国宝 源氏物語絵巻」の展示が無かったですね。

  • 先に純金の道具を見てしまうと‥

これは展示の構成上、やむを得ないのかもしれないですが、
美術館内の順路で、「初音の調度」は最後に展示されていました。
「初音の調度」の展示にたどり着くまでには、
「初音の調度」と同じく千代姫の嫁入り道具で、
純金や純銀の、様々な道具がが展示されていました。
純金の各品は、現代でもきらびやかな状態を保っていますね。
今も昔も、金属の王様である金に
魅せられる心理というのが、よく理解出来た気がします…(^^;)
しかし、先にそれを見てしまうと、きらびやかな観点からは、
国宝の「初音の調度」は、純金の品々に
少々見劣りしてしまうかな、そんな印象を受けてしまいました。
もちろん、「初音の調度」の蒔絵の細工等は、
手がかかっていて、非常に見事なのですが‥