「成功は一日で捨て去れ」(はてな年間100冊読書クラブ 76/100)

成功は一日で捨て去れ

成功は一日で捨て去れ

  • 低コストの追求ではなく、ブランド戦略もしっかりと

快調に走り続ける企業・ユニクロ
そのユニクロを率いる、柳井正社長の著書ですね。
ユニクロといえば、その強みであり
急成長した鍵でもある、低コストを徹底して
追求しているようなイメージがありました。
しかし、本書を読むことにより、
「980円ジーンズ」に追随するイオンあたりは違って、
衣料品SPA企業として、ブランド戦略・顧客戦略を
きちんと意識して、マーケティング活動を
展開しているんだな、と改めて実感しました。
そんな中で、フリースやヒートテックといった
ヒット商品が生み出されてきたのかな、と思いました。
「低価格をやめます」など、価格面だけではない
ユニクロユーザー」の育成に、力を入れていますね。

  • 社員に求める水準は高く…

柳井社長、一度は社長を退きましたが、
「後任者には任せていられない」として、
再度社長に復帰し、現在に至っています。
このエピソードを聞いたときは、
どんなワンマン社長なのかと思いました。
この本を読んで気づいたことですが、
実際には、ワンマンというよりは
強烈なカリスマを持っている、という感じでしたね。
そんな柳井社長は、従業員に対しても
高レベルの仕事を求めていますね。
「世界一になれるような仕事をしているか?」
「仕事は革新的か」といったことを
日々社員に問いかけています。
柳井社長は、毎年正月に、
全社員にメールを配信しているのですが、
このメールが結構長く、読むのも大変そうな感じです…(^^;)
その分、柳井社長がしっかりと、
社員に語りかけていますね。

  • 安定志向は、病である

柳井社長は、「安定志向は、病である」として
絶えず新しい挑戦を企画していますね。
後任社長の「安定志向」が我慢できずに、
自ら社長に復帰したようです。
そんな挑戦の中から、フリースやヒートテックといった
ヒット商品を生み出していますね。まぁ過去には、
野菜栽培への進出など、本業の強みが生かせずに
失敗してしまった挑戦もありましたね。
他にもユニクロのイギリスへの進出など、
そんな「失敗」の例も、きちんと自己分析されて、
掲載されていますね。衣料品企業のユニクロとして、
柳井社長は、衣料品の関連分野である、
靴事業に関心を示しているようですね。
質を求めると結構割高感のある靴ですが、
ユニクロが本格進出すると、
そこそこ良い品が割安で手に入るように
なるのでしょうか?楽しみですね。