高速道路無料化の社会実験

  • 「全路線の18%」ですが、「熊が走る」ような閑散路線が中心

昨年の衆議院議員選挙で、
民主党が掲げたマニフェストにうたわれていた
「高速道路の原則無料化」ですが、
無料化に向けての社会実験が行われるようで、
その実験路線が発表されましたね。
「全路線の18%」とはいえ、首都高や東名高速
名神高速などの、都市部の「通行量が多い」路線は除かれています。
無料化されるのは、北海道や、地方の末端部の路線など、
「不必要」・「熊が走る」と揶揄されていたような、
車の通行量が元々少ない区間が、対象になっていますね。
「全路線の18%」とはいえ、
実際に無料化のメリットを受けられる利用者は
ぐっと少なくなりそうですね。
社会実験とはいえ、果たしてどれだけの効果が見込めるのやら…
羊頭狗肉的な感が、否めないですな。

  • 「上限1000円」の割引制度は廃止、多くの利用者にとっては改悪?

一方で、現在週末に実施されている
「上限1000円」の割引制度は、一度廃止されてしまうようですね。
無料化以外の区間を対象として、
「上限2000円?」等で復活も検討されているようですが、
多くの利用者にとっては、改悪の方向に向かうことになります。
「上限2000円」となると、そこそこの距離を使わないと、
メリットが出ないことになりますね。
また、今回の社会実験の結果、渋滞の多発や
鳩山由紀夫首相が明言していた、「二酸化炭素排出量」増加等の
悪影響が、無視できない規模になると、
「原則無料化」方針の、見直しも考えられますね。
個人的には、JRやフェリー会社などの競合交通機関関係の陳情や、
不景気による財源の減少と合わせて、
「原則無料化」方針は、実施されないのではないかと
睨んでいるのですが…