昨日(12/23)の「戦力外通告」

  • 毎年恒例の、リアルドキュメント

今日はクリスマスイブですね。
クリスマスイブといえば、毎年の頃ながら、
カップルにとっては特別な日になるのでしょうけど、
今年はマスコミ等も余り盛り上がってはいないのかな、
という印象を受けますね。
不景気や残業規制等で給料・ボーナスが減ってしまい、
華やかなクリスマスどころではない、
といった感じでしょうか。
さて昨日23日の夜は、ストーブリーグの時期には
プロ野球ファンの間では毎年お馴染みとなっている、
TBS系列の「戦力外通告」が放送されましたね。
この「戦力外通告」は、その年のシーズン終了後に
所属球団から「戦力外通告」されてしまったものの、
現役続行を希望する選手に対して、密着取材を行います。
その選手が、12球団合同トライアウト等の場で、
プロ野球界に最後の生き残りをかける瞬間を追う
リアルドキュメント、という感じの番組です。
選手の野球にかける思いや
突然の解雇宣告に家族共々戸惑う生々しい様子が
例年、印象の強い内容に仕上がっている番組ですね。

  • 日本人最速投手と、妊娠中の妻を抱える選手が

今年は、福岡ソフトバンクホークス的場直樹捕手と、
オリックスバファローズ山口和男投手が
中心に取り上げられていましたね。
山口投手は、日本人最速の球速158キロを出した投手として、
過去に実績を残していること、そして的場捕手は
マチュア時代には全日本で活躍するなど
華やかな経歴を残していることと、
妊娠中の妻を抱えて大変な状況であることから
取り上げられたのかな…と思ったりもしました。
夫が解雇されて職を失って、今後の生活設計を考えると
ただでさえ家族の心労は大きいと思われます。
加えて妊娠中ですから、お腹の赤ちゃんに
悪影響があってはいけないということで、
より大変な状況になりますよね。

  • 室内練習場のトライアウトで、実力を発揮出来ない選手も…

戦力外通告を受けた選手が、再就職を賭ける場である
12球団合同トライアウトでは、
山口投手は、4人の打者に対して3三振を奪い、
球速も147キロが出て、
自分の力を出し切ったという感じです。
しかし、今回のトライアウト開催は
雨天で室内練習場で行われたため、
実戦形式ではなくなりました。その点で的場捕手は、
守備機会等を上手くアピールしきれなかったようですね。
お天気ばかりはどうしようもないとはいえ、
トライアウトに参加した選手達にとっては
無情の雨、といった感じでしょうか。

  • 他球団に採用される選手もいれば、引退を決意する選手も…

二人の結果は、明暗が分かれましたね。
トライアウトで結果を出した山口投手ですが、
結果はどの球団からも連絡がなく、
現役引退を決意することになります。
一方の的場捕手には、千葉ロッテマリーンズから連絡があり、
ロッテの入団テストを経て、採用が決定しました。
この「連絡」、「トライアウト開催から1週間以内」
という縛りがあるとはいえ、番組を見る限りでは、
選手の元に、突然電話が掛かってくるのですね。
連絡を待つ選手、その家族、そして番組撮影スタッフ、
皆やきもきしているんでしょうね…(^^;)
私にとっては、就職活動の面接の結果の電話を、
イライラしながら待ったことを思い出します。
こちらも、合格の場合は連絡があるものの、
不合格の場合は全くの連絡が無かったですからね…
特に、トライアウトで結果を出して
新聞にも取り上げられていた山口投手にとっては
焦りの色が濃かったと思います…

  • 今岡選手は、進路が未決定なので余り取り上げられず…?

二人のほかには、阪神タイガース今岡誠選手と
ソフトバンク山田秋親投手が
登場していましたね。今岡選手は、
今年の戦力外通告選手の中では、
一番の実績を残している大物選手であり、
番組の中で大々的に取り扱ってもおかしくはないのですが
番組撮影中に最終的に進路が確定しなかったためか、
意外と出番が少なかったですね。
山田投手は、プロ入り前の華やかな経歴に対して、
プロ入り後はなかなか芽が出ず、チームメートに
「契約金泥棒と呼ばれた」といった話がありました。
福岡ダイエーホークスの山田投手と
もう一人・山村路直投手は
同年のドラフトの1・2位でした。
いずれもプロ入り前には高い実績を残して、
両方とも契約金を1億+5千万貰っておきながら
見合った結果が全く出せませんでしたね。
そんな結果から、プロ野球ファンの間では、
「ドラフトの大失敗の代表例」として、
著名でしたからねぇ…(笑)
多くのプロ野球ファンも、「山田と山村は契約金泥棒」と
思っていたのではないかと…(笑)